5.ハイブリット・コットンの問題点

ハイブリットコットンの問題点

[ハイブリッドコットン(hybridcotton)ハイブリッドとは異品種の綿を交配させて、それぞれの品種の持っている品質の特長を、併せ持ったさらによい品種を作り出すことである。綿のハイブリッドを最も進めているのはインドで中長から超長繊維綿をつくり出すために行われている。ただハイブリッドはライオンと虎の合いの子をつくるようなもので、その品種は一代限りとなり、種子はできない。  (「ハイブリッドコットン – ファッション用語辞典apparel-fashion wiki」より)]

●雑種第一代とは、wikipedia・雑種第一代に下記の通り記述されています。

『雑種第一代とは、、生物において、ある異なった対立遺伝子ホモ接合型で持つ両親の交雑の結果生じた、第一世代目の子孫のこと。F1 と略記される。雑種第一代は両親の遺伝子ヘテロ接合型で持ち、遺伝子型は均一である。雑種第一代の示す形質が両親のいずれよりも優れる場合、この現象を雑種強勢という。逆に劣る場合には雑種弱勢と呼ばれる。特に前述の雑種強勢を利用して、より有用な形質を伸ばす方向に品種改良されたものは一代雑種や一代交配種などと呼ばれ、家畜や農作物などの農産物の改良に応用されている。』

●「日本オーガニックコットン流通機構」のお知らせ・レポートでハイブリットコットンについて下記の通り記述されています。

『ハイブリッド種(F-1) :ハイブリッド・雑種、F-1(The First Filial Generation)
メンデルの法則優性遺伝を利用して、優性が現れるように、人工的に受粉を制御する。Aの花のおしべを取り除き、Bの花のおしべを持ってきて、Aのめしべに振りかけて受粉させる。AとBの欲しい形質のみを一世代に限り発現させる。二世代以降は、形質が特定できないので使えない。問題点は・・・・、毎年種を購入することになりコストアップになる。受粉作業のところで児童労働の問題が起きる。GMO種(遺伝子組み換え作物)への移行の前段階となりやすい。』

●ハイブリットコットンの問題点について「THE MAGAZINE | コットンをめぐる社会問題 〜児童労働の問題を知る〜」では下記のように記述しています。

[綿花を栽培するにあたり綿花農場の経営者達は利益を出す為に病気に強いハイブリット種の綿花を使用しているのがほとんどで、これは農薬にかかる費用を抑える為でもあります。インドでは綿Tシャツ1枚分の綿花、約200グラムに対して、約150グラムの農薬と化学肥料が使われるといわれています、この農薬にかかる費用を抑えようと病気に強いハイブリッド種を使うのです。
しかしこのハイブリッド種と言うものはかなり手間や労働力がいる品種であるのです。ハイブリッド綿の生産工程は、人間が日の出までの花のつぼみが開花しかける時におしべを取り除き、そして異種のおしべを交配させる植物の一代雑種強勢を利用して作られ、遺伝子の良い所だけが現れて高品質の種を作ります。いわゆる人手による人工授粉を行うのです。その行程は別々の畑でおしべに使う綿とめしべに使う綿を別々に栽培し、それぞれが成長し花のつぼみが大きくなり、日の出までの花のつぼみが開花しかける直前に、めしべ畑のおしべを一本一本人の手で取り除き、自家受精させないようにしておしべ畑でできたおしべを人工交配させます。
この行程は気が遠くなるような繊細な作業が求められます。このハイブリッド綿種を作るのに親の農業の債務のために児童労働を強いられるケースが多く(いわゆる子供の身売り)インド全体で約40万人の児童が綿花栽培に従事、その54%が14歳未満、7~8割が女子なのです。綿は背丈が低く、かがんでの作業と30℃を超える炎天下の中、日没迄、繊細な受粉作業のために実際、大人の大きな手ではなかなか扱いにくいのもあり、かなり肉体的負担が大きく、大人がなかなか従事したがらない労働ではあり、人件費的にも児童を使う方が55%も押さえられるのです。この子供達、賃金的にはいくら貰えるかと言うと一日あたり約18ルピー(40米セント)というとんでもない低賃金で酷暑の中12時間働かされるのです。
綿生産者は通常子どもを長期契約条件に基づいて雇用し、あらかじめ両親に前払いや貸付を行っています。調査によれば子供一人当たり親に支払われる額は3000円前後とほとんど奴隷と変わらない状態で親の債務を返済しているケースが多く労働時間等は曖昧な契約が多いとの事です。このような過酷な労働条件下での子供からの虐待とも言える詐取だけではなく、年端も行かない子供達が農場で働く大人達に性的虐待を受けているケースもかなり多く報告されています。』

●子どもの権利が保障され、すべての子どもが希望を持って安心して暮らせる社会を目指している、認定NPO法人「NGO ACE(エース)」では、インド・コットン生産地の児童労働実態について、「コットンのやさしい気持ち」プロジェクトの「インド・コットン生産地の児童労働」で下記の通り記述されています。

インドのコットン生産地における問題
多くのコットン生産国では、畑で使用する有害な農薬による土壌劣化や地下水の汚染、健康被害をはじめ、低賃金労働、児童労働の使用などさまざまな問題があります。中でも、コットン生産地での児童労働がとても深刻な状況にあると国際労働機関(ILO)や各国のNGOから多く報告されています。コットン畑で働く子どもたちは学校へ通えず、受粉作業や収穫作業のため長時間働き、おとなよりも安い労働力として使われています。
インドのコットン生産地における児童労働の現状
インドでは、国内外で使用されるコットンの種子が多く栽培されています。そこでは、約40万人以上の子どもたちが働いており、その7~8割は女の子と言われています。親の借金を返すため、家計を助けるために働いている子どもがほとんどです。 畑で長時間働かなければならないため、学校に通えず、おとなよりも安い賃金で働いていることもあります。
コットン畑で働いた女の子の声「仕事をするのが嫌だった」
ラダ(13歳)は8歳から5年間、コットンの種子畑で働いていました。賃金は日給30ルピー(約75円)程度。畑で使用される農薬の影響で体が弱って貧血体質になってしまい、手を強く握ることすらできません。親はラダのために借金をして50,000ルピー(家族の約1年分の収入相当)の治療費を費やし7キロ先の病院まで通わせていますが、それでも回復していません。体調が悪い日は家で寝ていることが多く、時々しか学校へ行けません。
コットン生産地で児童労働をなくすための取り組み
ACEはインドのコットン生産地で児童労働をなくし、子どもの教育を支援する「ピース・インド プロジェクト」を2010年1月から行っています。』

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