8.世界三大綿について

世界三大綿について

世界三大綿花と言われているのは、アメリカ合衆国南西部のアリゾナ州などで栽培されるスーピマ綿、エジプトギザ地方のギザ綿、中国新疆ウイグル自治区の新疆綿と言われています。綿種はいずれも、長繊維綿のカイトウメン[海島綿・、ゴシピウム属 バルバデンセ(Gossypium barbadense)]です。

1. スーピマ綿(Supima cotton)
ピマ・コットン(Pima Cotton)とはアメリカ南西部で作り出される長繊維コットンで、木綿繊維の一種をさす。エジプト綿とアメリカ綿との異種交配によって作られた。なまえのピマは、産地であるアリゾナ州ピーマ郡、またネイティブインディアン(ピマインディアン)に敬意を表すかたちで名付けられた。ピマ・コットンを100%使用した高級コットンは「スーピマ・コットン」と呼ばれる。「スーピマ」自体は、スーピマコットン協会の商標。  (「ピマ・コットン : Pima Cotton 意味・用語解説 – ファッションプレス」より)
スーピマ・コットン協会社長ジェームズ・W・カーリー(Jesse W. Curlee)は素材について次のように説明した。
「綿の見た目は良くないですが、強度、肌触り(柔らかさ)に他のコットンとの違いがあります。強度は、通常のコットンより40%程度強く、また色を吸収しやすい素材です。例えば、スーピマを使ったブルックスブラザーズのアイテムは、色の風合いまた、色落ちも良いですよね。」
通常のコットンとスーピマ・コットンの手触りを比べてみると、目隠しされてもその違いが分かるほどスーピマは繊細で、硬さが無い。特殊な気候を必要とすることから、栽培できる場所も限られている。普通のコットンは白い花、スーピマ・コットンは黄色い花。通常のものより大きさも小さく少量しか取れない。ちなみにアメリカで生産されるコットンのうち、「スーピマ」と名乗ることを許されるのはわずか数パーセントだという。  (「ブルックスブラザーズのスーピマ・コレクション-「綿の … – ファッションプレス」より)

2003年にブラジルが、アメリカの綿花農家に対する補助金(農業法に基づく支払い)や輸出信用保証が公平な貿易を歪めているとしてWTOに提訴したことに始まり、05年、08年と2度、アメリカのWTO協定違反が認定されている。さらに、アメリカ側の是正がみられないことから、WTOは、09 年 8 月にブラジルに対して、アメリカからの輸入品に総額約8億2,000万ドル規模(約742 億円、1 ドル90.5 円換算)の追加関税を課す報復措置を認めた。しかし、今年(2010年)4月6日、アメリカのカーク通商代表部代表ビルサック農務長官は、ブラジルとの綿花問題において、4月7日からのブラジルの報復措置発動を回避し、両国が問題解決に向けた議論を継続していくことを発表した。
アメリカにとっては、もし農業法に基づく国内農家への補助金を見直すとなると、綿花農家だけでなく、ほかの対策作物(大豆、トウモロ
コシ、小麦、米など)にも当然影響があることから、国内で大きな反発が予想される。なぜなら、アメリカでは、今現在の交渉内容は受け入れられない(もっと、新興国で稼げる条件がほしい)という姿勢を鮮明にしており、国内支持(国内農家への補助金)でさらなる譲歩をすることなど、とうてい考えられないからだ。一方で、自らはいっさい譲歩せず、他国にばかり譲歩を迫るアメリカの姿勢については、各国か
らは批判の声が上がっている。  (「[西方見聞録 from DC]14 綿花問題とWTOドーハ・ラウンド … – JA 全中」より)

2. ギザ綿(Giza Cotton)
エジプトで採取されるコットンの総称をエジプト綿と呼び、高級綿の代表格とされています。GIZA(ギザ)とは、エジプト綿の種子名称で、超長綿といわれる一本の繊維が極めて長い希少種です。繊維が長いということは糸を細く丈夫に作ることが出来るため、結果として軽くしなやかな生地になります。
開発順に1から番号付けされており、その最高峰が世界三大綿(ほかに海島綿、ピマコットン)と呼ばれるGIZA45です。GIZA45は、エジプト超長綿の中でも、最も繊維長が長く、かつ繊維1本1本が細く、年間約650トン、世界綿花生産量の0.001%しか生産されない希少な原綿です。繊維長がとても長いことで均質、強度ともに大変優れ、適度な油脂分を含むことで、カシミヤのようなやさしい風合いとシルクのような美しい光沢を生み出すのです。さわり心地の良さ、風合いの良さから、ヨーロッパでは新生児用の贈答品に昔からよく使われている素材です。
また、GIZA45の優れた原綿はすべて手作業で摘み取られ、慎重な工程を経ていきます。なかでも、夾雑物(きょうざつぶつ)という不純物を女性たちが手で取り除き、男性たちによって何度も空中に高々と放り投げられる「ファラファラ」という伝統の手作業が最高級の風合を生み出すのです。  (「GIZA45 (エジプト綿)とは? : GUOYA SELECT」より)

エジプトの経済は、スエズ運河収入と観光産業収入に依存するところが大きく、政情に左右されやすい。かつては綿花の世界的生産地であり、ナイル川のもたらす肥沃な土壌とあいまって農業が重要な役割を果たしていた。しかし、通年灌漑の導入によってナイルの洪水に頼ることが少なくなった上、アスワン・ハイ・ダムの建設によって上流からの土壌がせき止められるようになった、そのため、ダムによる水位コントロールによって農地が大幅に拡大し、農業生産高が格段に上がったにもかかわらず、肥料の集中投入などが必要になったためにコストが増大し、近年代表的な農業製品である綿製品は価格競争において後塵を拝している。1970年代に農業の機械化及び各種生産業における機械への転換により、労働力の過剰供給が見受けられるようになり、都市部に流出し、治安・衛生の悪化及び社会政策費の増大を招くも、80年代には、石油産業従事者の増大に伴い、農業において労働力不足が顕著となる。この為綿花及び綿製品の価格上昇を招き、国際競争力を失った。  (wikipedia・エジプト – 経済より)

3. 新疆綿(新疆長繊維綿)
中国西北部の新疆ウィグル自治区で生産される新疆綿といわれる綿は、エジプト綿(ギザ綿)、スーピマ綿と並んで世界三大高級コットンと呼ばれ、繊維が長く、光沢があり高級品とされており、日米欧に輸出され高級シャツ、高級シーツなどに利用される。  (wikipedia・新疆ウイグル自治区より)
また、中国西北部の新疆ウィグル自治区は世界で最大規模のカラーコットンの生産拠点となり、その年間生産量は世界の生産量の半分を占めている。
  このほど、新疆の省都ウルムチで開かれた2007年中国国際綿花会議で、中国カラーコットン株式会社の趙小林取締役は、「現在、中国におけるカラーコットンの栽培面積は1万3000ヘクタールに達している。その中で新疆は中国で最大規模のカラーコットンの生産基地として、その生産量は中国の95%、世界の50%を占めている。現在、新疆は中国と世界における重要なカラーコットンの生産加工と供給の基地になっている」と述べた。
  カラーコットンの関連紡績製品は色を染める必要がないため、環境保護の制限が厳しい国への輸出も可能であることから、中国の紡績製品の輸出増加を伸ばす新たな要因になるものと見られている。  (「新疆、世界のカラーコットンの生産量の半分を占める – 中国国際放送局」より)
新疆で生産される代表的な綿花は平均繊維長29mm 前後の大陸綿(汎用綿)と平均繊維長34mm 以上の超長綿の二種である。超長綿は 5 %以下と少ない。繊維長32mm以上のExtra Fine Cottonの全世界の生産量は70万トン前後であり、エジプト(ギザ)、
アメリカ(スーピマ)、インド(デシ)に次いで中国は4番目である。中国は超長綿しかカウントされない。生産はすべて南新疆である。アラル市のタリム大学には超長綿の綿花研究所があり、超長綿開発、生産の中心地である。ここに本拠のある農1師団(新疆生産建設兵団)が2/3を生産し、1/3は隣の農3師団が生産する。超長綿はマーケットニーズの変動が激しい。イールドが大陸綿の2 /3しかない上に手間がかかるため価格が高く、使用は限定され、在庫リスクが非常に大きい。現在ではほとんどがヒモ付き生産(受注生産)になっている。同じ南新疆のコルラにある農 2 師団は数年前に超長綿から撤退し、汎用綿である大陸綿に集中している。  (「中国の“繊維力” – 東レ経営研究所」より

新疆生産建設兵団
新疆生産建設兵団(しんきょうせいさんけんせつへいだん)は、中華人民共和国西部新疆ウイグル自治区で開墾と辺境防衛を行う準軍事的政府組織。与えられている役割はタクラマカン砂漠など辺境地域の開発、経済開発、社会の安定と調和の保証、東トルキスタン独立運動への弾圧。中規模の都市に駐屯し、駐屯地の行政・司法を行う当局、いわゆる屯田兵である。兵団第一政治委員は中央政治局局員、新疆ウイグル自治区党委書記である張春賢が兼任する。兵団政治委員、司令員は自治区党政副職を兼任し、中華人民共和国国務院が任命する(正省級、中央委員)。  (wikipedia・新疆生産建設兵団より)

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