マーカーはテムズ・バリアーです。
テムズ・バリアー(Thames Barrier)
[1980年代の初期に、テムズ・バリアーと呼ばれる潮汐を調整するための巨大な施設が建設された。1年に数回閉じられ、ロンドンのテムズ川沿いの地域を水害から守っている。 (wikipedia・テムズ川より)]
[テムズ・バリアーはロンドン中央部の下流にある。 1982 年以来操業され、 (バリアの) 目的としたことは例外的な高潮や、 北海から押し上げる嵐の高潮が氾濫することを防止するためであった。 但し、氾濫原のうち大ロンドンの最も東の特別区は除外された。 必要とあれば、(バリアは) 高潮の時に閉鎖され (持ち上がられ)、 潮が低くなれば、開放されて海への流れが回復する。 これはドッグズ島の東、およそ 3 km (1.9 マイル) の地点に建設され、 北の堤防はロンドン特別区ニューアム区 (Newham) のシルバータウンに属し、 南の堤防はグリニッジ王立区のニュー・チャールトン地域に属している。 テムズ川の河口の一部とロンドンの一部に影響を与えた 1953 年の北海氾濫に関しての、 サー・ハーマン・ボンダイ (Sir Hermann Bondi) の報告書がバリア建設の助けになった。
地理学と背景
ロンドンは氾濫と押し寄せる高波にもろい。 大西洋の低気圧により引き起こされた嵐の高潮はスコットランドの北を越えて東に進み、 北海の浅い海域になだれ込むことがある。押し寄せる高潮はロート状の北海に流れ込み、 北海は英仏海峡やテムズ川の河口に向かって狭くなっているのである。 嵐の高潮が大潮 (spring tide) と一致すると、テムズ川の河口は危機的な水位となる。
危険は年々増大し、 これは何世紀にもわたる遅々とはしているが連続的な海水面の上昇 (1 世紀あたり 20 cm (8 インチ)) と氷河融解に伴う地殻上昇 (post-glacial reboud) が原因となって英国がゆっくり傾くことによっている。 (1 世紀あたり、5 cm (2 インチ) まで、英国の北と西では上昇し、南と東では下降する。)
1928 年のテムズ川の氾濫では 14 名の人が亡くなった。 1953 年の北海氾濫で英国で 300 名の人が亡くなって、 問題は新たに顕著になった。 初期の氾濫制御システムの提案は ロンドンのドックからの船舶が通過できるための大きな開口部の必要性により窮地に陥った。 コンテナーが古い船積みに取って代わり、 ティルベリー港 【訳注:テムズ・バリアの下流にある】 が拡張されると、 より小さなバリアが利用可能となり、 航行用の 4 つの主な開口部が各々タワー・ブリッジの開口部と同じであればよくなった。
デザインと建設
回転ゲートの構想は (レジナルド) チャールズ・ドレイパー ((Reginald) Charles Draper) により考案された。 1950 年代に、ロンドンのウッド・グリーン (Wood Green) のペラット・グローブ (Pellatt Grove) の彼の両親の家で 動作するモデルを建造した。 斬新な回転するシリンダーは家庭の小さな器具に基づくもので、 この器具とは第二次大戦後の英国の家庭で見出された真鍮製のガス栓であった。 バリアはレンデル (Rendel), パーマー (Palmer) とトリットン (Tritton) によって大ロンドン議会のためにデザインされ、 油圧研究所 (Hydraulics Research Station) でテストされた。 (設置場所として) ニュー・チャールトン (New Charlton) の場所が選ばれたのは、 堤防が比較的まっすぐで、川の下にある石灰層が十分に強固でバリアーを支えることができたからである。 工事は 1974 年に開始し、 建設は コステイン/ BAM グループ/ターマック建設 (Costain/Hollandsche Beton Maatschappij/Tarmac Construction) の共同事業体が請け負い、 1982 年にはほぼ完成した。 バリアのゲートは ティーズ川にあるデンツ波止場 (Dent’s Wharf) の クリーブランド橋梁会社 (Cleveland Bridge UK Ltd) により製造された。
バリアに付け加え、 下流の 11 マイルの氾濫防御 (の堤防など) が高くされ、強化された。 バリアの公的な開通式は 1984 年の 5 月 8 日にエリザベス女王 2 世が挙行した。 全建設費はおよそ £5.34 億 (2001 年の価格では £13 億) で、 川の防御のために追加の £1 億が必要であった。 (「テムズ・バリアー (テムズ川の障壁, Thames Barrier)」より)]
ゲートがどのように機能するかを示す図は、バリアを通過して実際にはこれよりもさらに上昇し、制御された方法でバリアの下に水が「溢れ出る」ことを可能にします。
テムズ・バリアーゲートが下げられた状態の写真
テムズ・バリアーゲートが上げられた状態の写真
「テムズ・バリアー Thames Barrier – – 英国ニュースダイジェスト」「静かなる守り神 テムズ・バリア [Thames Barrier] – Onlineジャーニー」
カメラ西南西方向がテムズ・バリアーです。
カメラ初期設定方向がテムズ・バリアーです。
カメラ北東方向がテムズ・バリアーです。