マーカーはアンブロジウス・ヒルトルです。
アンブロジウス・ヒルトル
[1898年。アンブロジウス・ヒルトルAmbrosius Hiltl がチューリヒにオープンした欧州初となるベジタリアン・レストラン『ヒルトルHiltl』。まだ“ベジタリアン”という概念がエキセントリックなものと思われ、理解されなかった時代。当初の経営は思うようにいかなかったものの、本人がリューマチ性関節炎をわずらい、医者から肉食を完全にあきらめる生活を余儀なくされたことをきっかけに、菜食料理に詳しいパートナーと出会い、チューリヒのレストランは次第に軌道にのり、成功していきました。以来、ヒルトル一族の家族経営でしっかりと理念と伝統は受け継がれ、今や、チューリヒの老舗レストランだけにおさまらない、世界的な名声を得たブランドになっています。
また、2006年から2007年にかけて大規模な拡張工事をおこない、初代から根を下ろしてきたチューリヒのシール・シュトラッセSihlstrasseの地に、伝統を守りつつも、若者が集まるバーも新設し、スタイリッシュなレストランとしてリニューアル・オープンしました。 (「欧州最古となるチューリヒのベジタリアン・レストラン111周年を迎えた」より)]
[ビジネスの街チューリヒでも、世界のトレンドに従って食事はもっぱら健康志向が人気。スーパーでも有機栽培の食材は値段が多少張っても売れている。街のレストランでもベジタリアンメニューを、少なくとも1品は用意しているところが多い。
今回モモヨと訪れた「ヒルトゥル ( Hiltl ) 」は、創業110年を誇る伝統あるベジタリアンレストラン。創業当時は「鳥の餌」を食べに行くのかと嘲笑 ( ちょうしょう ) され、人気はさっぱりだったというが、いまやランチもディナーも満席の日が続くほどだ。
初秋、夕方6時、まだ明るい。チューリヒ市メインストリートのバーンホフ通りから徒歩で2分。広く場所が取られたテラスには、夏の名残を惜しむかのように、すでにたくさんの客が飲み物を片手に座っていた。レストランは今年改装したばかり。1階はいわゆるデザイナーレストラン風。2階は、17世紀のフランス風の椅子とシャンデリアが配置されたコーナー、そしてモダンコーナーの2つに分かれる。
ビュッフェでは100グラムごとの重さで値段が決まる会計で、約30種類の料理の中から好きなものを選べる。味を重視するなら、少なめに盛り数回に分けそれぞれの料理の味が混ざらないようにするのがコツ。 (「もぐもぐスイス味 第2弾 その3 ― モモヨ隊員と「鳥の餌」 ―」より)]
「Hiltl Seminar – Google Map 画像リンク」
カメラ北方向がアンブロジウス・ヒルトルです。