カフェ・オデオン

マーカーはカフェ・オデオンです。

カフェ・オデオン
[創業1911年のこの伝説的なカフェは、天井の高いユーゲント様式の(かなり古くさい、が、その代わりベル・エポック的雰囲気に満ちあふれた)店。ウィーンあたりではこの手の店は珍しくもなんともないが、規模の上でも、また文化的歴史の上でも慎ましやかな小都市チューリッヒでは、稀有な存在だ。
古い建物の外見だけを残し、内装は思い切りモダンに改装するというのは、この町の名門校ETH(連邦工科大学)建築学科の得意とするところで、実際、その美意識と技術が遺憾なく発揮された建物というのが実に多い。そんなチューリッヒにあってここオデオンは、薄暗い照明、ベッチンのカーテン、バーのしつらえから床のモザイク模様にいたるまで、すべてそっくり元のまま、という、その点でもなかなか希少価値のある、したがって味のある店である。
実はこの店、古ぼけた内装の醸し出す「味」、そして夜遅くまで(午前3時まで)開いているという点以外にも優れたポイントがある。他でもない、そのボヘミアンな歴史、文化サロン的な背景だ。
ダダイズム期を幕開けに、この店に足しげく通い、何時間でも居座り続けた文化人の中には、ジェイムズ・ジョイスシュテファン・ツヴァイクサマセット・モームなどの文学系、アインシュタインをはじめとする学者系、ヴィルヘルム・フルトヴェングラートスカニーニアルバン・ベルグなどの音楽系、そしてレーニンベニート・ムッソリーニなどの政治系など、そうそうたる名が知られている。レーニンはオデオンのテーブルに何時間も陣取って、来るべきロシア革命の構想を練ったともいわれている。  (『長坂道子「ときどき日記」 – チューリッヒ版「カフェ・フロール」』より)]

[先週末、このブログを通じてお友達になった、バーゼル在住の御夫婦がチューリッヒに来てくださいました。奥様がチューリッヒガイドブックで調べてくださっていた「ODEON」でカフェを楽しみました♪ いつも賑わっており、「人気があるんだなぁ」「名前が『おでん』に似てる!?」くらいにしか思っていなかったカフェなのですが、『トーマス・マン』という作家が通っていた「有名なカフェ」であることを奥様から教えていただきました。そして「ODEON」についても調べてみると、『1911年開店の”Cafe Odeon”カフェ・オデオン。アインシュタイン、トスカニーニ、リヒャルト・ワーグナー、ロシアからの亡命者レーニンなど、有名無名の著名人たちが、一杯の珈琲を求めて集い通った100年にも及ぶ歴史ある店である』と書かれていました。いや~家の近くにこんな有名なカフェがあったとは、さすが歴史あるヨーロッパですね。  (「初めてのスイス生活 – 『CAFE ODEON』」より)]

Odeon – Google Map 画像リンク

カメラ北北西方向がカフェ・オデオンです。

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