黄金のキューピッドの家

マーカーは黄金のキューピッドの家です。

キューピッドの家(Casa degli Amorini Dorati)
[帝政ローマ期の住宅として最も洗練された例の一つで、一方のより高い列柱に載った破風が周囲の空間に神聖な雰囲気を与える、ロードス式の庭園を備えた舞台装飾のようなペリスティリウム(古代ローマの都市住宅には、アトリウムとペリスティリウムという公私2つの中庭があった。)を中心に展開しています。中でも、接客用の大きな居間には神話に題材を得た高い水準の壁画とアウグストゥス(在位:紀元前27年 – 紀元14年)時代に流行った中心に大きなバラ模様を配したモザイクの床が注目されます。ペリスティリウムの宗教的は雰囲気は、さらに二つの信仰の場によって強調されます。一つは伝統的な家の神ラル神が祀られたニッチで、もう一つは屋根のない礼拝所で、ジャッカルの頭部を持つ死者の神アヌビス神やイシス女神の息子アルポクラテ、イシスと癒しの神セラピスの壁画からわかる通り、エジプトの神々に捧げられていました。祭壇の脇にはイシスの祭祀に使われた道具が見られ、この家の主が祭司であった可能性もあります。庭園はまるで博物館の展示のようで、大理石彫刻やレリーフで飾られ、そのうちの幾つかはギリシアからのオリジナルでした。家の名の由来は、回廊にある寝室の壁を飾る黄金のメダイヨンに刻まれたキューピッド(現在ナポリの国立博物館に保管されています。)によるものです。壁の彫り物と印章指輪から、この家の主はネロ帝(在位:54年 – 68年)の2番目の妻ポッパエア・サビナと親戚関係にあったカナエウス・ポッパエウス・ハビトゥスであるとされています。

※ニッチ、壁龕: ラテン語のアエデスの縮小形で、「神の家」を意味しました。 公私の宗教的な礼拝に用いられ、神殿の特徴を備えた壁龕からなり、円柱で支えられたティンパヌムがあり木製の扉を備えている場合もありました。内部には家の守護神たちの小さな像が納められていました。ラルとペナテス、一般的には併せてラル神と呼ばれていました。  (「ポンペイ遺跡ガイド – Pompei-p67」より)]

VI.16.38 Pompeii. Rear entrance to the House of the Golden Cupids.

黄金のキューピッドの家平面図(Casa degli Amorini dorati VI-16, 7より)

A: Entrance Fauces,B: Hall or atrium、C: Cubiculum,D: Cubiculum or storage area,E: Tablinum、F: Peristyle north side with aedicula lararium and altar、F: Peristyle south side、F: Peristyle east side with Isis lararium in south east corner、F: Peristyle west side、F: Peristyle north west corner、F: Peristyle north east corner、F: Peristyle garden、G: Exedra or dining room?、I: Room with glass discs depicting cupids, Cubiculum?、J: Storeroom、K: Latrine、L: Storeroom、M: Cubiculum、N: Cubiculum、O: Triclinium、P: Light well or light yard、Q: Cubiculum、R: Cubiculum、S: Courtyard、T: Room in south west corner of courtyard S、U: Corridor to back entrance of house、V: Kitchen、X: Latrine、Y: Room on the north side of corridor U, Cubiculum?、01: Stairway leading from the garden to rooms above shop VI.16.6、03: Cupboard

黄金のキューピットの家 – Google Map 画像リンク

カメラ位置はヴェスヴィオ通り(Via Dei Vesuvio)で、カメラ西南西方向が黄金のキューピッドの家です。(A: Entrance Fauces)

カメラ位置は左Fで、黄金のキューピッドの家中庭前のカメラです。

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