新オペラ劇場

マーカーは新オペラ劇場です。

新オペラ劇場
[クリスマスを目の前にした2011年12月21日、フィレンツェに新オペラ劇場がオープンしました。古い町並みを愛するイタリア人。歴史的な街に近代的な建築物が建つのは、日本に比べると稀なことです。イタリアでも有数の美しい街フィレンツェの新オペラハウスは、ABDRというイタリアの建築家集団の建築。フィレンツェの歴史的中心部に近接した便利な場所にありながら、モダンさは街並みに溶け込んでいました。 特に夜になると、細切れのバーコードのような光が漏れだす巨大な「光る箱」と、前方部分の「傾いた箱」の調和はなかなか面白いです。
オープニングは、著名人を多数招待し、クリスマスが近いせいか、ベートーベン第九。 指揮はズービン・メータ
2011年3月、日本でのフィレンツェ歌劇場公演を震災のため日程半ばで中止し帰国を余儀なくされたものの、外国人がまだ警戒態勢を崩さなかった1か月後の4月、東京で、公演の収益を全額寄付するチャリティーコンサートを開催し、第九を熱演したこの指揮者をご存じの日本人も多いかと思います。
大劇場が1800席。オーティトリアムが1000席。野外劇場が2000席の大規模な劇場です。 内装は木が多く使われており、温かい雰囲気でありながら、音響効果の素晴らしさは、やはりコンテンポラリーなホールの特徴でしょう。視覚的には、舞台とのバリアを無くす目的で、手すり等がない内装で、流れるようなカーブがきれいでした。ミラノにもたくさん音楽ホールはありますが、外観的にも、技術的にも、今のところこの劇場に匹敵する音楽ホールはありません。スカラ座には、歴史の素晴らしさを感じる、格調高い劇場ですが、あの音響効果はありません。フィオレンティーニ(フィレンツェ人)が羨ましい、と思う、新建築でした。  (「 NOTIZIA DA MILANO Brother Design」より)]

[イタリア統一150周年を記念して、フィレンツェに新しいテアトロ(Il nuovo Teatro dell’Opera di Firenze, Maggio Musicale Fiorentino)が完成しました。現在のテアトロ・コムナーレに程近く、広大なカッシーネ公園に隣接した場所に、総額2億2千5百万ユーロ(1ユーロ105円換算で約268億円)もの莫大な建設費をかけて完成しました。このテアトロは複合劇場で、観客席1800人のオペラ劇場をはじめ、1100人のコンサートホール、2000人以上は収容できる野外音楽施設から構成されていますが、当分の間はコンサートのみで使用され、オペラ上演は来年の秋以降になるようです。一昨日(21日)の”こけら落とし”には、主席指揮者のズービン・メータさんの指揮でベートーベンの第九が演奏されました。  (「人生の扉(フィレンツェ逍遥) – フィレンツェの新しいテアトロ(劇場)」より)]

Opera di Firenze – Maggio Musicale Fiorentino – Google Map 画像リンク

カメラ北北西方向が新オペラ劇場です。

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