マーカーは貨幣博物館です。
貨幣博物館
[スペイン造幣局の4階にあり、コイン、紙幣からメダル、切手、宝くじなど、お金に関する広範な歴史がつまった博物館。鋳造用の設備等の展示もある。 (「esMADRID.com – マドリード美術館・博物館 一覧」より)]
[貨幣博物館の正面入り口を入ると、左手にセキュリティ・チェックがあった。3段ほどの階段を上り、チェックを受ける。カメラの持ち込みは禁止のため、チェックの係官に預けた。チェックを終えた後、奥のエレベーターで3階まで行く。エレベーターを降りて、左手ガラス戸の奥に進むと貨幣博物館がある。受付係員が男女1人ずつおり、博物館の案内書を渡してくれた。日本人の観光客はほとんど来ないため、日本語版の案内書はないとのこと。やむを得ず英語版を貰う事にした。全部で18の部屋に分かれており、スペインの貨幣に焦点を当てているが、世界の貨幣も採り上げている。
印象に残ったのは、五番目と六番目の部屋の「ビザンチン・イスラムのコイン」と「中世キリスト教王国のコイン」である。レコンキスタが行われている最中、まだイベリア半島がレオン・カスティーリャ・ナバーラ・カタールニャ・アラゴンの各キリスト教王国とウマイヤ朝のイスラム王国が並存していた頃の貨幣は、複雑ながらも入り混じり面白い。レコンキスタ後も、これまで使われていたイスラムの貨幣は直ぐには排除されずに流通していた点も興味深い。信用貨幣ではなく、地金に価値を置いていた時代ならではのことではないかとも考えられる。また十番目の部屋に展示されていた「19世紀の貨幣(コイン・紙幣)」のうち、ナポレオンが支配した時代に発行された地方貨も変則的で面白い。
更に展示室の途中にはビデオの部屋があり、スペインの貨幣の歴史について解説してくれる。英語かスペイン語の解説しか無いのが難点であるが、画像を見ながら説明を集中して聞くと、何とか理解できるレベルの内容であった。各展示の解説はスペイン語だけだったので、英語の解説があるだけ良いと思うべきなのであろう。 (「マドリッド国立貨幣博物館: おかねの情報室 – おかねの情報室 – ココログ」より)]
「Museo Casa de la Moneda – Google Map 画像リンク」
カメラ西方向がスペイン造幣局です。
貨幣博物館エントランスホールのストリートビューです。
貨幣博物館展示ルームのストリートビューです。