マーカーはピオ2世広場です。
ピオ2世広場
[建築家ベルナルド・ロッセリーノがピエンツァの主要な建物 (パラッツォ ピッコロミニ、サンタ マリア アスンタ教会、司教または教区の宮殿) をグループ化した広場は非常に狭い。実際、その寸法は、ピッコロミニ宮殿の中庭の寸法よりも長くはありません。 ロッセリーノは、ピエンツァ大聖堂を可能な限り南に配置することで、必要なスペースの一部を確保することができました。彼は大聖堂のファサードと大通りの北側に面する建物との間に約 25 メートルの距離を残しました。いくつかの理由で、長方形の広場をそのスペースに収めることは不可能でした。通りはさまざまな角度から町の中央広場に出入りし、古いデイ・プリオーリ宮(Palazzo del priore・後の司教または教区宮殿)は約90度の角度で固定されていました。 ピッコロミニ宮殿は、サン・フランチェスコ教会と平行に、通りと一直線に並べるには、75 度の角度で配置する必要がありました。 したがって、大聖堂の正方形は、わずかに不規則な台形の形をとっています。 (「https://it.wikipedia.org/wiki/Duomo_di_Pienza」より)]
ピエンツァのピオ 2 世広場の平面図
[かつては中世の町の広場であったピオ2世広場(Piazza Pio II)もレオン・バッティスタ・アルベルティ(Leon Battista Alberto)の「建築論」(De re aedificatoria)に従い、既存の都市を改造しながら徐々に理想に近づけるという現実的発想のなかで、幾何学的手法や透視図法の応用を生かし、建築全体に合理性、均等、対象を刻み込んだルネサンス的都市空間が創り出されています。ピエンツァの町も穏やかに蛇行する2本の中世の道が合流する地点に広場が造られており、”天空を屋根に見立てた広間”の奥正面に大聖堂(Concattedrale di Santa Maria Assunta)が聳え立ち、奥へ行くほど広場の幅が広がる逆台形状に設計されており、大聖堂を堂々と見せる工夫がなされています。ファサードの中央上部に「神の目」(occhio)と呼ばれている大きな円い窓が見えます。そして広場の地面にも「神の目」が地上に映されたかのようにまるい円が描かれています。
ピエンツァの町は、この広場を中心に造られています。大聖堂の右手には手前に井戸(pozzo)を備えたピッコロミニ館(Palazzo Piccolomini)、反対側には、美しい扉口と2層に並ぶ十字型窓をもつ重厚な司教館(Palazzo Vescovile)と、博物館の入っている司教座聖堂参事会員の家(Palazzo dei Canonici)が並んでいます。また大聖堂の向かいには市庁舎(Palazzo Pubblico)が建っています。
ピエンツァの特産は、羊のチーズ(pecorino Pienza)です。イタリアでは最高級のものと認められています。毎年9月にはチーズ祭り(Fiera dei Cacio)が開催されています。ピエンツァの町が6地区(contrada)に分かれ、ピオ2世広場で丸いチーズを転がしながら地面に描かれている「神の目」に入れる競技(Cacio al fuso)が行われます。 (「ピエンツァ市街の歴史地区 – 愛知県共済インターネット公開文化講座」より)]
「Historic Centre (Unesco) – Google Map 画像リンク」
ピオ2世広場大聖堂ファサード前のカメラで、広場中央にまるい円が描かれています。