ダヴィッド&アリス・ヴァン・ビューレン美術館

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ダヴィッド&アリス・ヴァン・ビューレン美術館(英語:Museum David and Alice van Buuren、フランス語:Musée Alice et David van Buuren、オランダ語:Het huis en de tuin Van Buuren)
[ブリュッセルの高級街区ウックルにあるこの美術館は、同名のオランダ人銀行家で芸術愛好家(1886-1955)が住んだ邸宅。現在は在住当時の1930年頃の様子をよく再現しながら、そのコレクションを展示公開している。見事なアール・デコの調度やタペストリーの他、ブリューゲル(父)の『イカロスの墜落』をはじめ、ペルメーク、ヴァン・ド・ヴェスティーヌ、スピラール、ジェームズ・アンソール藤田嗣治、ド・スメト、フィンセント・ファン・ゴッホ、エルンストなどの作品を集める。エリック・サティが使っていたアール・デコ調のピアノもある。庭園も素晴らしく、ベルギーの国民的庭園設計家ジュール・ビュイッサンスによるアール・デコ様式の薔薇園(1924年)や英国庭園と、ベルギー王立美術館そばの「芸術の丘」の設計でも著名なルネ・ぺシェールによる『雅歌』に着想を得たラビリント(迷路1968年)、ハートの庭(1969-70年)が興味深い。
開館時間:毎日14:00-17:30
閉館日:火曜
料金:美術館と庭園の見学:一般10€。65歳以上8€学生5€;。     庭園のみの見学:一般5€。65歳以上4€学生2.50€;。どちらも12歳未満は無料。団体は要予約     (「ブリュッセル,観光スポット,おすすめ!|ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル」より)]

ダヴィッド&アリス・ヴァン・ビューレン美術館・wikipedia-photo

展示ルーム・wikipedia-photo

ピーテル・ブリューゲル作(複製画)『イカロスの墜落(De val van Icarus (Bruegel))」(1590-1595年頃)・wikipedia-photo

[長年16世紀のブラバント公国の画家ピーテル・ブリューゲルの手になると考えられてきた絵画作品である。1996年の調査で、作者をブリューゲルとすることは極めて疑わしいとされるようになり、今では、無名の画家が、ブリューゲルのオリジナルを早期に模写した良質な複製画であると考えられている。
ギリシア神話では、イカロスは、父ダイダロスが蝋で固めた羽根で作った翼で、空を飛ぶことに成功した。しかし、父の忠告を忘れ太陽に近づきすぎて蝋を溶かし、海に墜落して溺れてしまう。この絵でいえば、ちょうど船べりの水面にイカロスの足を見ることができる。空のはるか向こうでは太陽が水平線に沈み始めており、イカロスが太陽にまだまだ近づけなかったことを示している。
描かれた農夫、羊飼い、釣り人について、この伝承を取りあげたオウィディウスは、「驚きに打たれ、神々が天空を貫いて自分たちに近づいてくるのを見ている」と説明しているが、必ずしもこの作品からそのように読み取れるわけではない。むしろ、船から離れたところで空を見つめている羊飼いについては、ヴァン・ブレン版を見ると説明ができると思われる。すなわち、オリジナル作品では、おそらく羊飼いが見ている左手の空に、ダイダロスの姿もあったと考えられる。また、フランドル地方のことわざ(ブリューゲルは、他の作品でフランドルのことわざを表現した絵を描いている。)に、「それでも農夫は耕し続けた」という言葉があり、苦しんでいる者への人々の無関心を表していると解釈できる。オーデンの詩も指摘しているが、この絵は、イカロスの死には見向きもされず、日々の暮らしが営々として続いている場面を描くことにより、他人の苦難への人間の無関心を描こうとしているのかもしれない。  (wikipedia・イカロスの墜落のある風景より)]
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カメラ西方向がダヴィッド&アリス・ヴァン・ビューレン美術館です。