マーカーはブダ城です。
[Google アートプロジェクト] – 「ハンガリー国立美術館」
ブダ城(英語:Buda Castle、ハンガリー語:Budavári Palota)
[ブダ城またはブダ王宮(Budavári Palota)は、ハンガリーの首都ブダペシュトにある城。
1241年、モンゴル軍の攻撃で木造城壁だったブダ城が破壊されるとベーラ4世(在位:1235年 – 1270年)が石造で再建した。14世紀にラヨシュ1世(在位:1342年 – 1382年)によってゴシック様式の王宮に改造されたが、17世紀にオスマン帝国軍の攻撃で破壊された。18世紀にかけてハプスブルク家の支配下で再建され、バロック様式への改造が行われた。19世紀半ばに発生した火災とその後の第一次世界大戦(1914年 – 1918年)、第二次世界大戦(1939年 – 1945年)で大規模な被害を受けたが、20世紀半ばに再び修復された。1987年、「ブダペスト、ドナウ河岸とブダ城」として世界遺産に登録。2002年には「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として拡大されている。
ブダ城平面図
現在のブダ城・wikipedia-photo、ニュルンベルク年代記(1493年)の押絵のブダ城・wikipedia-photo (wikipedia・ブダ城より)]
[ブダ城の王宮地区の基底には古代ローマ時代の遺跡も残るが、ブダ城の起源は13世紀のハンガリー王ベーラ4世(在位 1235年 – 1270年)の治世に遡る。1241年から1242年にかけて相次いでモンゴル軍の侵攻を受けたことを踏まえ、ベーラ4世は防衛しやすさを考慮してブダの丘に砦を築いたのである。1242年に築かれたこの砦は、居住用の塔を備えていたものの、つくりとしては簡素なものであった。これが城壁を備えたゴシック様式の王宮に改築されたのは、14世紀に神聖ローマ帝国からハンガリー王に迎えられたジギスムント(ハンガリー王 – 在位:1387年 – 1437年、神聖ローマ皇帝 – 在位:1410年 – 1437年)の時代のことである。
さらに15世紀後半にはマーチャーシュ1世(在位:1458年 – 1490年)のもと、イタリアから招いた彫刻家らによって、ルネサンス様式に改築された。宮廷付きの彫刻師に任命されていたジョヴァンニ・ダルマータが手がけた内装や彫像の一部は現存している。しかし、オスマン帝国による征服(1541年)の後にブダ城は火薬庫に転用され、1578年頃に爆発事故が起きたため、当時の建造物そのものはほとんどが失われた。
現在の王宮の元はオスマン帝国撤退後、17世紀になって建て直されたものである。その後、18世紀にはマリア・テレジア(ハンガリー女王 – 在位:1740年 – 1780年)の命で大改築が行なわれ、建築家ジャン・ニコラ・ジャドウのもとで1770年に完成した。このときの部屋数は203室である。
この建物はハンガリー革命_(1848年)の際に破壊され、19世紀後半から1904年にかけてネオ・バロック様式で再建された。しかし、その建物も第二次世界大戦やハンガリー動乱(1956年)で大きく損なわれ、1980年代以降にネオ・バロック様式で復元されて現在の姿になった。
城内にはハンガリー国立美術館、国立セーチェーニ図書館(ハンガリーの国立図書館)、ブダペスト歴史博物館などが入っている。
ブダ城の地下には自然の洞窟が元になった長大な迷宮が広がり、カタコンベなども残っており、第二次世界大戦中にはドイツ兵の隠れ場所にも使われた。王宮の丘の地下には環境保護区になっている洞窟もある。
ブダ城・wikipedia-photo、ブダ城内・wikipedia-photo (wikipedia・ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通りより)]
ハンガリー国立美術館(英語:Hungarian National Gallery、ハンガリー語: Magyar Nemzeti Galéria)
[ハンガリー国立美術館とは、1957年に設立された、ハンガリーの国立美術館であり、首都ブダペストのブダ地区にあるブダ城内に位置している。その収蔵する分野は、ハンガリー美術全体に及び、19世紀から20世紀にかけてパリ等の西欧で活躍したハンガリー美術家の物も多く含まれている。
美術館が位置するブダ城・wikipedia-photo
収蔵品
国立美術館は中世、ルネサンス、ゴシック、バロック、ルネサンス期ハンガリー美術の作品を収蔵している。その中には15世紀の木製祭壇も存在する。
その展示の中にはアレクシー・カーロイ(Alexy Károly)、マウリス・アスカロン(Maurice Ascalon)、ボルショシュ・ミクローシュ(Miklós Borsos)、ドナース・ギュラ(Gyula Donáth)、ファドルス・ヤーノシュ(János Fadrusz)、フェレンツィ・ベーニ(Béni Ferenczy)、フェレンツィ・イシュトヴァーン(István Ferenczy)、イジョー・ミクローシュ(Miklós Izsó)等のマジャル人彫刻家の作品が見られる。また、ブラッシャイやマルトン・エルヴィン(Ervin Marton)等の画家、写真家の物も収められている。美術家ではムンカーチ・ミハーイ(Mihály Munkácsy)やパアール・ラースロー(László Paál)の物が収められている。その他、マルコー・カーロイ(Károly Markó the Younger)、ボルショシュ・ヨージェフ(József Borsos)、バラバーシュ・ミクローシュ(Miklós Barabás)、セーケイ・ベルタラン、ロッツ・カーロイ(Károly Lotz)、シニェイ・メルシェ・パール、 トーク・イシュトヴァーン(István Csók)、イヴァーニ・グランウァルド・ベーラ(Béla Iványi-Grünwald)、トントヴァーリ・チヴァダル・コストカ(Tivadar Csontváry Kosztka)、リップル・ローナイ・ヨージェフ、フェレンツィ・カーロイ(Károly Ferenczy)等の作品も収蔵されている。
「ムンカーチ・ミハーイ(Mihály Munkácsy)作『ピラトの前のキリスト』(1881年)」・wikipedia-photo
「リップル・ローナイ・ヨージェフ作『斑紋様のポルカのローブを着る女性』(1889年)・wikipedia-photo
(wikipedia・ハンガリー国立美術館より)]
「『中欧の世紀末を訪ねて#30-2015/10/7 王宮美術館』ブダペスト」「ハンガリーの美術館 : 世界美術館巡り旅」
「ブダ城 – Google Map 画像リンク」「Statue of Prince Eugene of Savoy – Google Map 画像リンク」
カメラ南西方向がブダ城正面で現在ハンガリー国立美術館正面玄関です。手前の騎馬像はオスマン帝国との戦争で活躍した軍人オイゲン・フォン・ザヴォイエンの像です。
ハンガリー国立美術館エントランスホールのカメラです。
二階回廊から見たエントランスホールのカメラです。
ハンガリー国立美術館中庭のカメラです。
ハンガリー国立美術館展示ルームのカメラです。
エル・グレコ『ゲッセマネの園』(1610~14年頃)
ヨハン・ペーター・クラフト作『フランソワ1世がハンガリー国王に戴冠』(1823年)(commons.wikimedia)
シニェイ・メルシェ・パール作『紫のドレスの婦人』(1874年)
[結婚したばかりの妻ジョーフィア (Zsófia) を描く。初期の代表作であり、今日ではハンガリーで最も重要かつ魅力的な名画とされている。](wikipedia-photo)
ラヨシュ・デアーク・エブナー (Lajos Deák Ébner)作『収穫者の帰宅」(1881)(wikipedia-photo)
ムンカーチ・ミハーイ作『薪を背負う女性』(1873年)(commons.wikimedia)
Lajos Karcsay作『リンゴの収穫』(1885年頃)(commons.wikimedia)