フランクフルト南駅

マーカーはフランクフルト南駅です。

フランクフルト南駅
[フランクフルト中央駅の容量不足などの理由により、フランクフルトを経由する長距離列車の一部は中央駅に乗り入れず、フランクフルト空港駅やフランクフルト南駅にのみ停車する。  (wikipedia・フランクフルト中央駅より)]

[フランクフルト中央駅、ハウプトヴァッヘ、コンスタープラーヴァッヘおよびフランクフルト南駅は、Sバーンおよび Uバーンがともに乗り換えることができる。
フランクフルトの路面電車(南駅)・wikipedia-photo  (wikipedia・フランクフルト・アム・マインより)]

[フランクフルト南駅の夜は暗く静かだった。中央駅は不夜城の如く、ネオンが輝き、何本もの列車がひっきりなしに発着している、はずだ。その中央駅からわずか10分ほどのこの南駅で列車を待つ。何のことは無い、線路配置の関係でこれから乗る列車は中央駅を通らないので、この寂しい南駅で十数人の旅客とその列車を待っていた。ホームの案内板を見ると、どうもこの列車は行先が3方向の「3階建て列車」のようで、前からチェコプラハ行、デンマークコペンハーゲン行、そして私の乗るロシアの「モスクワ行」の順になっているらしい。
22:19発の列車は定刻にフランクフルト南駅に滑り込んできた。スイスバーセル発の列車だが、遅れも無く現われた事に安心したが、その安心は1分後、もろくも崩れ去る。前からプラハ行、コペンハーゲン行、そして私の乗る「モスクワ行」…が連結されていないのである! 慌てる私と同じ行き先と思しき旅客が右往左往する。この列車は私をポーランドへ運ぶと同時に大切な宿でもある。これには困った。乗るべきなのか、しかし乗ったら全く別の国へ連れられて行ってしまう。乗らなければこの夜中に宿を探す羽目になる。一体どうすればよいのだ!? コペンハーゲン行のドアから顔を出していた女性車掌に私の行先「ポズナン!?」と叫ぶが通じない、それなら「ワルシャワ!?」と言い直す。すると「前の方へ行け!」と言われる。言われるがままに前の方を目指す。走っているのは私だけではない。発車時刻は迫る。10両ほど走っただろうか、10ということは1両25mあるヨーロッパの客車の長さからすれば250mという事になる。大きなスーツケースを引きずっての全力疾走はさすがに息が切れる。前の方の車両で待っていた男性車掌にもう一度「ワルシャワ?」と尋ねると、とにかく乗れという。サボはコペンハーゲン行になっている。他にも何人かが車掌に詰め寄り、混乱の中、フランクフルト南駅を発車。2~3分の遅発だった。さて、発車してしまったものはどうしようもない。一体何処へ連れて行かれるのか。まさかデンマークはないだろう。一息ついたところで男性車掌の引率で、ワルシャワ方面へ向かうという中年男性と共に別の車両のコンパートメントに案内された。男性車掌が言うには、これから1時間後に停まるフルダの駅でワルシャワ行きが待っているので乗換えて欲しいということだった。明日の朝のポズナン着は7時半なので、すぐにでも寝たいと思っていたのだが、これはこの先、スケジュールと身体がキツそうだな。と、そのときは思った。  (「国際寝台列車のホントの話」より)]

カメラ南南東方向がフランクフルト南駅です。

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