クラクフ・ゲットーの壁

マーカーはクラクフ・ゲットーの壁です。

クラクフ・ゲットー
[クラクフ・ゲットー(波:Getto krakowskie、独:Ghetto Krakau)は、ナチス・ドイツ第二次世界大戦中にポーランド総督府領に設置した五大ゲットーの一つ。ポーランド総督ハンス・フランクの居城があったクラクフ(ドイツ名クラカウ)の南部に設置されていたゲットー(ユダヤ人隔離居住区)である。スティーブン・スピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」の舞台となった場所の一つ。
1939年9月のドイツ軍のポーランド侵攻後、ポーランド総督に任命されたハンス・フランクは、クラクフのヴァヴェル城(pl:Zamek Królewski na Wawelu)に入り、そこからポーランド総督府領の統治にあたった。大の反ユダヤ主義者であるフランクは自分のお膝元であるクラクフから出来る限りユダヤ人を追い出したがっていた。1940年4月12日にフランクはこう宣言した。「ユダヤ人はこの町から放逐しなければならない。なぜならば、ヒトラー総統より名誉あるご指名を受け、帝国高位の官庁の所在地となったこの町に何千人ものユダヤ人がうろつき回り、住居さえ構える事など我慢できぬことだからだ。」。技能などがあり労働力になるユダヤ人はクラクフのユダヤ人居住区に留まる事を認めたが、それ以外はクラクフから追放されることとなった。
1940年5月から8月にかけては「自主的」なクラクフからのユダヤ人退去が行われた。マレク・ビーバーステイン(Marek Biberstein)を議長とするユダヤ人評議会にも協力させ、2万3000人のユダヤ人を「自主的」にポーランド総督府領内の他の都市へと移住させた。さらに1940年9月と12月には強制追放が行われ、2万人近いユダヤ人がクラクフから追放されている。クラクフに残る許可を得たユダヤ人は、伝統的なユダヤ人居住区のカジミェシュ地区のヴィスワ川対岸にあったポドゥグージェ地区(pl:Podgórze)に押し込まれて隔離された。ポドゥグージェ地区に住んでいた非ユダヤ人は全て他の地区へ移住させられた。このユダヤ人隔離地区は、1941年3月に正式にクラクフ・ゲットーの名を冠された。同ゲットーの中には1941年3月の時点で15,000人ほどのユダヤ人がいた。ポドゥグージェ地区はゲットーになる前まで3,000人が暮らしていた地域でここに15,000人のユダヤ人が押し込まれたわけである。
1941年3月20日にゲットーは封鎖され、以降自由な出入りはできなくなった。クラクフ・ゲットーはワルシャワ・ゲットーと並んで閉鎖的なゲットーで周囲は壁で囲まれて外界から完全に隔離されていた。
1942年6月1日と6月8日、ヴィリー・ハーゼ親衛隊中佐(クラクフ親衛隊及び警察指導者ユリアン・シェルナー親衛隊上級大佐の参謀長)の指揮の下にクラクフ・ゲットーのユダヤ人の移送が行われた。この二度の移送でおよそ5,000人のユダヤ人がベウジェツ絶滅収容所へと移送された。
1942年10月28日に第三回の移送が行われた。600人のユダヤ人が殺害されるとともに、4,500人のユダヤ人がベウジェツ絶滅収容所やアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所へと移送された。
1943年3月13日と14日、クラクフ・ゲットーの少し南にある「クラクフ地区親衛隊及び警察指導者のプワシュフ強制労働収容所」の所長アーモン・ゲート親衛隊少尉の指揮の下、第四回の移送作戦(事実上これをもってゲットーは解体された)が実施された。3月14日の移送の際には大勢が殺害されたのでゲットー内に大量の死体が転がった。これらの死体はプワシュフ収容所へと運び込まれ、大きな穴の中にまとめて埋められた。
この後、クラクフ・ゲットーにはユダヤ人評議会やその指揮下のユダヤ人ゲットー警察などに属する少数のユダヤ人とその家族だけが留まった。残務処理にあたっていたが、1943年12月にはそれも終わり、ゲットーは正式に解体されて消滅した。壁も一部を残して撤去された。残っていたユダヤ人達はプワシュフ収容所へ移送された。ユダヤ人評議会議長ダーフィット・グッターは1943年12月にプワシュフ収容所へ到着すると同時に射殺されている。ゲットー警察とその家族たちも所長アーモン・ゲートの個人的命令により全員殺された。
「クラクフ・ゲットーの全体図」・wikipedia-photo、「1941年5月、クラクフ・ゲットーを囲む壁の建設作業」・wikipedia-photo、「クラクフ・ゲットーの入り口」・wikipedia-photo、「1943年3月のクラクフ・ゲットー解体直後の写真。ユダヤ人から強奪した荷物が転がる」・wikipedia-photo  (wikipedia・クラクフ・ゲットーより)]

カメラ南西方向にクラクフ・ゲットーの壁があります。

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