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江戸名所図会(えどめいしょずえ)は江戸時代後期の天保年間に斎藤月岑が長谷川雪旦の挿図で刊行した、鳥瞰図を用いた江戸の名所図会です。7巻20冊からなります。版元は日本橋 須原屋茂兵衛と浅草 須原屋伊八と云われています。
斎藤 月岑[さいとう げっしん 文化元年(1804年) – 明治11年(1878年)3月6日]は江戸神田司町二丁目・神田雉子町の草創名主の家に生まれた考証家で、『江戸名所図会』『武江年表』など、江戸の町についての基本資料を著述したことで知られています。
長谷川 雪旦[はせがわ せったん、安永7年(1778年)誕生日不明 – 天保14年1月28日(1848年2月26日)]は江戸時代後期の絵師で、江戸で唐津藩士の子として生まれました。『江戸名所図会』の挿絵画家、或いは唐津藩・尾張藩の御用絵師として知られています。長谷川雪旦の住居は下谷和泉橋通三枚橋(現在の台東区)にあったとされています。
版元の須原屋茂兵衛(すはらやもへえ)は江戸時代の版元・家号は千鐘房(堂)で、万治~元禄期より明治まで9代続いています。上方資本が幅を利かせる江戸時代初期より江戸地店として早くから台頭し、江戸出版業界最大手の地位を築き上げたことから、「江戸書林の魁」と呼ばれました。須原屋茂兵衛は日本橋通一丁目(現日本橋交差点付近)西側にあったようです。
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