マーカーは松ノ木二丁目所在民間信仰石造物です。
「今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部 谷 謙二(人文地理学研究室) – 首都圏編」で明治期以降の新旧の地形図を切り替えながら表示することができます。
松ノ木二丁目所在民間信仰石造物
[この墓地に向って右側に建立されている6基の石塔は、右から元禄4年(1691)銘の聖観音塔、享保8年(1723)銘の地蔵塔、宝永5年(1708)銘の庚申塔、そして大正14年銘・嘉永4年(1851)銘・明治11年銘の馬頭観音塔です。
これらの石塔は、道路の拡張により移されて来たものですが、かつては松ノ木2-27にあったといわれています。
聖観音は種類の多い観音像の中でも最も基本的なもので、衆生の悩みを救済する仏とされています。この塔は区内聖観音塔の中では古いものの一つです。
地蔵は冥界と現実界の境に立って人々を守護するということから、村の安全を守る仏とされ、村の境や辻などに多く建てられました。この塔の建てられた時期は、地蔵塔建立の盛期の一つで、泰平の世が続き村人の生活にも潤いがでて、信仰へと向う余裕が出て来たことが窺えます。
庚申塔は体内の三尸の虫が庚申の夜にその人の悪行を上帝に告げ、寿命を縮めるという道教の説から、人々が徹夜で庚申侍をし供養として建てた石塔です。この塔には「二世安楽道行11人」と記され、地元11人の人々によって建立されたことがわかります。
馬頭観音は、頭の宝馬が四方の四魔を駆逐することを表わしていますが、そのために馬の守護神と考えられ、路傍や馬捨場などに建てられました。
なお、正面に建っている墓石が法華衆(日蓮宗)のものであることからこの土地は「ほっけばか(法華墓)」と呼ばれています。
平成2年3月 (「125 民間信仰石塔(松ノ木二丁目) 【信仰】(松ノ木2丁目36番15 … 」より)]
松ノ木二丁目所在民間信仰石造物案内板(Google Map 画像)
カメラ西方向が松ノ木二丁目所在民間信仰石造物です。
松ノ木二丁目所在民間信仰石造物(Google Map 画像)
松ノ木二丁目所在民間信仰石造物(Google Map 画像)