清水庚申塔・供養塔

マーカーは清水庚申塔・供養塔です。

今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部  谷 謙二(人文地理学研究室)首都圏編」で明治期以降の新旧の地形図を切り替えながら表示することができます。

清水庚申塔・供養塔
[ここに建立されている石塔は、向かって右が宝永5年(1708)銘笠付角柱庚申塔帝釈天)、左が安永10年(1781)銘角柱型廻国供養塔です。かつてはここより北西約100mの現NTT井草ビル北西角(旧称馬場下道の路地角)に造立されていましたが、大正から昭和初めに行われた土地区画整理の際に当地に移されました。
 庚申塔は、庚申の夜に体内にいる三(さん)尸(し)の虫が、その人の悪業を天帝に告げ、寿命を縮めるという道教の説から、人々が集まって夜を明かす庚申待を行った中が、供養のために建てたものです。この塔は、青面金剛三猿が彫刻された庚申塔で、「奉造立帝釈天王講中」と刻まれています。一般に庚申信仰では青面金剛が主尊とされますが、日蓮宗では帝釈天を庚申信仰の対象としています。この塔からも、日蓮宗での帝釈天信仰と庚申信仰の結びつきがわかります。また、青面金剛は六のものが一般的ですが、これは八臂の青面金剛で区内でも珍しいものです。
 廻国供養塔は、西国33観音などの霊場巡拝を遂げたことを記念して建てたものといわれます。西国33観音に加え、江戸時代には坂東33観音秩父34観音が設けられ、100観音巡拝観音信仰が盛んになりました。この塔も100ヶ所を巡拝したことを記念して建てたものと思われます。塔上部の8字の梵字は、聖観音真言をあらわしています。真言とは、口で唱えると仏と一体となれると考えられている、仏の教えを表現する梵語です。
なお、花立にはこの辺りに落ちた焼夷弾の残骸を使用しています。
  平成19年7月  (「152 民間信仰石塔(清水二丁目) 【信仰】(清水2丁目15番7号 …」より)]

民間信仰石塔 – Google Map 画像リンク

カメラ東方向に清水庚申塔・供養塔があります。

清水庚申塔・供養塔(Google Map 画像)

清水庚申塔・供養塔(Google Map 画像)

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