濵家住宅西洋館

マーカーは濵家住宅西洋館 です。

濵家住宅西洋館
[吉祥寺北町3丁目の住宅地の一角に、深い樹木にとけ込むように1軒の西洋住宅が建っているのをご存知ですか。 『濵(はま)家住宅西洋館』と呼ばれるこの建物は大正末期に成蹊学園がアメリカで製造されたツーバイフォー規格の建材を輸入し建てたプレファブ住宅です。この建物の計画中には関東大震災が起きており、成蹊学園では地震に強い住宅としてこのツーバイフォー構法の建物を建築したとも推測されます。
 建築当時は学生寮「有定(ゆうてい)寮」として使われていましたが、昭和7年に濵徳太郎さんが購入。徳太郎さんは日本クラッシックカークラブの会長を務めるなど美しいモノをこよなく愛した人物。工業デザイナーである息子の濵素紀さんに受け継がれた後も、住宅として使われ続けてきました。
 濵さんご一家がこの住宅を大切にされてきたこともあり、基礎や土台、 骨組み、外壁、建具など建物の重要な部分にはオリジナルのデザインや部材がそのまま残っています。建物の放つ雰囲気はどこか威風堂々としています。
 9月10日(2010年)、濵家住宅西洋館は国の登録有形文化財に登録されました。武蔵野市内では初めての登録となります。19世紀のアメリカ、そして大正期の文化の薫りを伝える濱家住宅西洋館は武蔵野市民にとっても大切な財産と言えるでしょう。  (「季刊むさしの ナンバー93 2010年冬号 TOPICS2 大正末期の西洋住宅が国の登録有形文化財に認定 (PDF 274.5KB)」より)]

主情報 – 国指定文化財等データベース

カメラ南西方向が改修が終了した濵家住宅西洋館です。