マーカーは大山道中里旧道(伊勢丸稲荷神社前)です。
大山道中里旧道
[世田谷区内に残る大山みちの旧道のひとつで、元蛇崩川(じゃくずれがわ)の畔には伊勢丸稲荷神社があります。 (「大山道マップ(A3版) (PDF形式 2,966キロバイト)」より)]
「江戸名所図会. 巻之1-7 / 斎藤長秋 編輯 ; 長谷川雪旦 画図」・「常盤橋」(8-44)、「常盤橋説明」(8-45)
常盤橋(拡大図)
[江戸名所図会は、常盤橋(ときわばし)について、以下のように記述しています。
「常盤橋 二子街道中馬牽沢村、世田ケ谷入口三軒茶屋の往還角(かど)の所より、向(むこう)へ三丁ばかり入りて、小溝に渡す石橋をしか名づく。里諺(りげん)に云く、昔吉良頼康の妾(しょう)常盤といへる婦人、不義の事ありてこの所に害せらる。然る にその霊、里人に祟(たたり)す。依つてその霊を弁天に崇(あが)め、その腹に出生の男子を若宮八幡と崇め奉るという。何れも上馬牽沢村にあり。この常盤といえる女は、大平出羽守が女(むすめ)なるよし、世田ケ谷私記(せたがやしき)にみえたり」
更に、以下のように書かれています。
「按ずるに、この橋より二十歩ばかり東の方、道より北側に松を植ゑたる塚あり。これを常盤の墓と云う。上に不動の石像あり。又同じ南の方にも塚あり。これなりともいえど、いづれか実ならん」 (「歴史散歩 江戸名所図会 巻之三 第八冊」より)]
[上馬5-30-19にある常盤塚について、世田谷区では、
『ここに祀られる常盤姫は「さぎ草物語」で知られる伝説「名残常盤記」の主人公です。この物語において常盤姫は大平出羽守の娘とされていますが、架空の人物にすぎません。しかし、物語に登場する社寺や地名の多くが実在するため真実味をもって語り継がれてきました。
常盤塚は伝承文学の関連史跡として保存されています。』とし常盤に関する史跡は伝承の物語としています。しかし常盤橋については実在したものと思われ、江戸名所図会記述の三軒茶屋から三丁ばかり南西の大山道を横断する元蛇崩川に架かっていたと思われるこの地に図会を添付してみました。]
大山道中里旧道入口のカメラです。
カメラ西北西北左通路が元蛇崩川で通路右方向に伊勢丸稲荷神社があります。
カメラ東北東方向が大山道中里旧道です。