皮革産業資料館

マーカーは皮革産業資料館です。

皮革産業資料館
[地下鉄浅草駅の北東,バスで約10分。台東区の地場産業である皮革産業に関する製品や書籍、文献を収蔵・展示する資料館として昭和56年(1981年)に開館した。国内では唯一の皮革専門の資料館として貴重な存在で,館内では武家火事装束蹴鞠用の靴である鴨靴など歴史的な製品から昭和に至る革製品などを展示している。展示品の中には元大関小錦の靴や長島茂雄スパイクシューズなどもある。  (「東京ガイド – 皮革産業資料館」より)]

[東武線浅草駅から隅田川沿いに上流へと溯ると「皮革産業資料館」がある。かつては学校だったという台東区の産業研修センター内にある皮革産業資料館は、その校内の一室を利用している。狭い展示室(教室)ながら、江戸時代から明治大正・昭和の皮革産業の歴史が凝縮されており、その充実した内容と国宝級の展示物は、大人の私にとってまさしく一見の価値有りなのであった。
 展示品を見ていくと、近世から近代への皮革文化の変遷がわかりやすい。江戸時代というと、未だ皮革製品とは無縁のようなイメージすらあるけれど、案外充実した皮革文化があった。馬の(あぶみ)などの馬具関連。火縄銃の弾薬入れ、刀の拵(こしら)えを保護するための外装などの武具関連。丁銀などを入れた革袋や判取り帳のカバーなどの商業関連。金唐革や文庫革と呼ばれる繊細な細工を施した工芸品関連。さらには、鹿革を利用した羽織や火事の際にかぶる革頭巾などなど様々なジャンルでの皮革製品を見ることができる。そのどれもが、革の持つ堅牢さなどの特徴を活かした実用性を重視するとともに、権力や財力、さらには江戸人の粋を具現化している。そりゃそうだろう。この時代の皮革製品は、現代ほど一般的なマテリアルであったわけではなかったのだ。それゆえに高価な金唐革などは、見栄えとしてはそっくりだけれど、実は紙で作られる金唐紙も存在したという。この金唐革というのはヨーロッパに起源があり、革に凹凸を付けて繊細に彩色したもので、壁装材として普及した。日本にはオランダを通して持ち込まれ、壁装材としてではなく、小さく裁断されて袋物などに加工され珍重されたという。
 それぞれの展示品は、時間の流れのなかで劣化しているものの、なかには今すぐにでも実用品として役立ちそうなものもあり、皮革の耐久性と質感にはあらためて感心してしまう。
 これらの江戸期の皮革製品が皮革を独自の文化に取り入れているのに対して、明治維新以降の皮革製品は西洋文化そのものといっても過言ではないほど、その影響を受けている。  (「近世と近代の皮革文化を比較」より)]

カメラ東方向小路突き当りが皮革産業資料館です。

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