マーカーは三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリーです。
三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリー
[東京は江戸開幕以来、水運の都として発展してきました。中でも中央区は河川と運河が縦横に走り、物資の重要な集積地でした。江戸橋の畔にあった土蔵倉庫に郵便汽船三菱会社の荷捌所が開設されたのは明治9年。それからレンガ造りの「七つ蔵」に建て替わり、昭和5年に三菱倉庫の「江戸橋倉庫ビル」が建てられました。全体に緩やかな曲線で構成され、船橋を模した塔屋を持つその外観の美しさから平成19年に東京都選定歴史的建造物に指定されました。
「江戸橋倉庫ビル」は、昭和5年の完成から約80年にわたり日本橋川の景観となっていましたが、平成26年に18階建ての「日本橋ダイヤビルディング」に建て替えられました。「江戸橋倉庫ビル」の外観が保存された低層部(2~6階)にはトランクルームと三菱倉庫の本店事務所が、高層部(8~17階)には賃貸オフィスがあり、地震対策として「中間階免震構造」が取り入れられています。1階エントランスには公開スペースがあり、三菱倉庫と江戸橋の歴史が展示されています。
「日本橋ダイヤビルディング」に入ると、まず4つの精巧な模型に迎えられます。これらの模型は、江戸橋の畔に建っていた倉庫や建物の変遷を説明するものです。
そして「日本橋江戸橋のうつりかわり」をテーマとして、江戸から現代までの発展の軌跡が、壁面を利用して紹介されていきます。時代に合わせて「江戸から続く繁盛地」「近代化と消費・流通の隆盛」「倉庫業の始まり」「関東大震災からの復興と新生江戸橋」「さらなる都市化と21世紀」といった切り口で、写真やタッチパネルなど豊富な資料でダイナミックな変貌を遂げた日本橋の様子が語られています。
中には戦前の江戸橋の風景とともに、国内でいち早く開設された個人向けのトランクルームでの保管の様子や、その貨物を運搬するリヤカー付きのバイクと法被姿の運転手の写真も見ることができます。
エントランスホール右側には、大きな分厚い金庫の扉が展示されています。この扉は、旧江戸橋倉庫ビルで使用されていたもので、当時と同じ場所に設置されています。扉の後には「倉庫建築の進化形-江戸橋倉庫ビル」をテーマとした展示スペースがあり、関東大震災の教訓を生かして建てられた旧江戸橋倉庫ビルの創建当時の写真や図面、作業時に着用されていた法被等が展示されています。 (「三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリー | 中央区まちかど展示館」より)]
カメラ北東方向が「日本橋ダイヤビルディング」で1階エントランスに三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリーがあります。