マーカーは庚申塔・地蔵尊像です。
庚申塔・地蔵尊像
[元代々木町23番11号
庚申塔・地蔵尊像
中国道教の教えで、三尸(さんし)説を母体とした複合信仰を庚申信仰といいます。人の体内には、上尸(じょうし・首から上にいる)・中尸(ちゅうし・腹中にいる)・下尸(げし・足にいる)という三匹の虫がいるというものです。
庚申の晩に人が眠ると、その虫が、身体から抜け出して天に昇り、天帝にその人の罪過を報告します。人は天帝の下す罰によって早死にしたり、病気になったりすると信じられていました。
素朴な村びとたちは、庚申の夜になると当番の家に集まりお勤めをしたり、飲食や雑談をしたりしながら楽しく一夜を明かし、虫が体内からはい出さないように過ごしました。これを庚申待(こうしんまち)または庚申会(こうしんえ)といいました。
渋谷区域にもこのグループがたくさんあり、これを庚申講といいました。その人びとが家内安全や五穀成就を祈って建てたのが庚申塔です。
また地蔵講の人たちが、庚申塔のかたわらに地蔵尊像を建てて信仰していました。 渋谷区教育委員会]
カメラ南南東方向が庚申塔・地蔵尊像です。