温故学会会館

マーカーは温故学会会館です。

温故学会会館
[温故学会会館(おんこがっかいかいかん)は、東京都渋谷区東二丁目にある会館。公益社団法人温故学会により運営され、『群書類従』などの版木約2万枚の保存・展示を行っている。同会の事務所が会館の建物内にある。
温故学会会館は、江戸時代後期の全盲の国学者・塙保己一(はなわ ほきいち・和学講談所跡)が41年間をかけて、全国各地に散在していた貴重な書物を集め、校訂を加え、種類ごとに分けて編纂した文献集である『群書類従』の版木を管理・保存する目的で、斉藤茂三郎第2代温故学会理事長が渋沢栄一三井八郎右衛門ら各界の著名人に呼びかけ、全国からの協賛を得て建てられた。
沿革
●1909年(明治41年) – 井上道泰が文部省の倉庫で『群書類従』版木を発見。塙忠雄(保己一の曾孫)が温故会を四谷愛染院内に置く。
●1911年(明治44年) – 『群書類従』の摺立てを再開。
●1913年(大正2年) – 東京帝国大学が『群書類従』版木を温故学会に下付の申し出を行う。
●1914年(大正3年) – 版木保管の倉庫の建設を条件に許可される。
●1915年(大正4年) – 東宮職より『群書類従』全巻(666冊)の摺立てを下命される。
●1921年(大正10年) – 塙保己一生誕100年祭を愛染院にて開催。
●1922年(大正11年) – 皇室より『群書類従』をケンブリッジ大学に寄贈。
●1924年(大正13年) – 温故学会会館の建設を検討開始。
●1925年(大正14年) – 会館建設資金の募集開始。場所を東京府豊多摩郡渋谷町大字下渋谷氷川神社裏(現在地)に決定。
●1926年(大正15年)8月 – 会館の建設に着手。
●1917年(昭和2年)3月 – 会館竣工。
●1954年(昭和29年) – 『群書類従』版木が東京都の都重宝(現・都指定有形文化財)に指定される。
●1956年(昭和31年) – 『徒然草』『万葉集』版木が都重宝(現・都指定有形文化財)に指定される。
●1957年(昭和32年) – 『群書類従』版木、国の重要文化財に指定される。
文化財
●重要文化財
群書類従版木17,244枚 – 江戸時代、1957年(昭和32年)2月19日、重要文化財指定(種別:歴史資料)。
●登録有形文化財(建造物)
温故学会会館 – 1927年(昭和2年)建築、鉄筋コンクリート造2階建、建築面積187m2。登録年月日:2000年(平成12年)4月28日、種別:文化福祉、登録基準:造形の規範となっているもの。
利用情報
●開館時間/月曜~金曜日/午前9時~午後5時まで。
●休館日/土・日・祝は問い合わせ必要。
●観覧料/大人100円、小学生~中学生まで無料。
塙保己一・wikipedia-photo
公益社団法人 温故学会会館・wikipedia-photo、公道北側より見た概観(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo、公道西側より見た概観(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo、公道から玄関ポーチを見る(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo、玄関左側の塙保己一の銅像(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo、玄関ポーチを見る(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo、玄関ホール(2015年6月28日撮影)・wikipedia-photo  (wikipedia・温故学会会館より)]

塙保己一史料館 – Google Map 画像リンク

カメラ南南西方向が温故学会会館です。