マーカーは深泥池です。
深泥池
[深泥池(みどろがいけ、みぞろがいけ)は、京都市北区上賀茂深泥池町にある池および湿地である。深泥ケ池とも記す。
平安時代前期、菅原道真によって編纂された『類聚国史』の中に、「(淳和天皇が)天長六年(829年)十月十日、泥濘池に幸(みゆき)し、水鳥を羅(あみ)で猟(かり)す」とある。この「泥濘池」(泥が滞った池)が深泥池を指すものとされる。中期から後期にかけては、『和泉式部続集』に「名を聞けば 影だに見えじ みどろ池」、『小右記』に「美度呂池」、『親長卿記』に「美曽呂池」とそれぞれ記されている。
平安時代末期に編まれた歌謡集『梁塵秘抄』には、「いづれか貴船へ参る道、賀茂川箕里(みのさと)御菩薩池(みどろいけ)、御菩薩坂」とある。この時期から、深泥池は「京の六地蔵巡り」の一か所となり、地蔵信仰の霊地としてあがめられてきた。
池周辺の地は賀茂別雷神社(上賀茂神社)の所領であったため、「御菩薩池」の名のもとになった地蔵菩薩は、明治時代の神仏分離令で上善寺に移された。この時期を境に現在の「深泥池」という名称が一般化した。
深泥池生物群集
氷河期からの生き残りとされる生物と、温暖地に生息する生物が共存しており、学術的にも貴重な池として著名である。
1927年(昭和2年)6月14日に、植物群落が「深泥池水生植物群」として国の天然記念物に指定され、その後、1988年(昭和63年)に「深泥池生物群集」として生物群集全体に対象が広げられている。また、2002年(平成14年)に発刊された京都府レッドデータブックには「要継続保護」として掲載されている。
深泥池 北東に控える高山を望む。手前には国の天然記念物に指定されている深泥池生物群集が見える。wikipedia-photo
深泥池畔に咲く白いカキツバタ・wikipedia-photo
深泥池地蔵堂 二代目地蔵尊が奉納されている・wikipedia-photo
ウィキメディアコモンズには、深泥池の画像またはその他のファイルが含まれています。 (wikipedia・深泥池より)]
深泥池資料リンク
「都名所図会」・「巻之六 後玄武再刻 御菩薩池 (深泥池)」、「巻之六 後玄武再刻 御菩薩池 (深泥池)解説」
御菩薩池 (深泥池)(拡大図)
カメラ北方向に深泥池の案内板が設置されています。
カメラ北西方向が深泥池地蔵堂です。(Google Maps)