吹飯浦碑

マーカーは吹飯浦碑です。

吹飯浦碑
[大阪府泉南郡岬町に「吹飯浦(ふけいのうら)」を詠んだ万葉歌碑が岬町文化協会によって建てられている。
歌碑には次のように刻まれている。
『時津風吹飯乃濱爾出居乍贖命者妹之為社』(「ときつかぜ ふけいのはまに いでいつつ あがふいのちは いもがためこそ」と読む。(万葉集巻12・悲別歌・3201))
意味は「良い風の吹くという吹飯の浜に出て供物を奉げ海路の無事を神に祈る。愛しい妻のために。」という感じか。
歌枕「吹飯」は吹くということで、風に関連付けられることが多い。そして吹飯(ふけい)=深日(ふけ)である。今の深日港には自然海岸はない。しかし、昔は風光明媚な名所だったという。写真右の説明板を読んでみよう。
吹飯浦
往時、この付近より西、現在の深日港あたりまでの海岸は「吹飯浦」と呼ばれ、萬葉時代から歌枕として有名な景勝地であった。
近年まで鶴も渡って来ていたといわれている。
時津風吹飯の浜に出で居つつあかう命は妹がためこそ(萬葉集)
あしへより汐みちくらし天つ風ふけいの浦に田鶴ぞ鳴なる(順徳天皇)  (「万葉歌に吹く風 – 紀行歴史遊学」より)]

和泉名所図会. 巻之1-4 / 秋里籬嶌 [著] ; 竹原信繁 画」 – 「吹飯浦(4巻29)

[吹飯浦
洞庭西望楚江分
水盡南天不見雲
日落長沙秋也遠
不知何處弔湘君
     李白]

吹飯浦碑と案内板前のカメラです。