中川誠盛堂茶舗

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中川誠盛堂茶舗
[天保生まれの中川ミノが、安政五年(1858年)、二十四歳の時に近江の国大津町で営業を始めた。当時大津は、非常に繁栄して居り、東海道を往来する旅人達に茶を飲ませ、江戸へ帰るみやげとして売り始めたもので、屋号の「誠盛堂」も、日本茶の起源となった「日吉大社」の宮司様から賜ったと聞いている。
その当時、茶を飲んでいた人々は、高級武士、僧侶、裕福な町人衆の一部で人口の一割ぐらいであったそうである。
茶が一般に普及し始めたのは明治の中頃からで、日清日露の戦役に従軍した人達が帰還後、軍隊時代に覚えた喫茶の習慣が、普及に大きく寄与したことは案外知られていない。
その後現在のように、どこの家庭でも飲まれるようになったのは、昭和になってからである。
その間、百五十年、たゆまざる努力の積み重ねにより、現在に至っている。
常に信用を第一として、「緑茶の苦味の中にほのかに甘味のある本物だけが持つ微妙な日本の味」を追求、添加物を一切使わず、自然の味を大切にしていきたいと切に願っている。  (「中川誠盛堂茶舗当店の紹介」より)]

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