マーカーは阿波羅屋地蔵尊です。
阿波羅屋地蔵尊(あばらやじぞうそん)
[坂本六地蔵のひとつ。坂本・下阪本・唐崎・雄琴の各地区に点在する六体の地蔵は、すべて最澄の自作で、その後円仁が人々に徳を授けるために六カ所に分けたという。日吉大社鳥居前の早尾地蔵は、西教寺の僧・真盛(しんせい)に生まれかわったという伝えがあるなど、六地蔵の各々に伝説や功徳(くどく)がある。 (「阿波羅屋地蔵尊 – びわ湖大津」より)]
[坂本は、お地蔵さん(正式には地蔵菩薩)がたくさんあることで知られています。2000体とも3000体とも言われる中に、伝教大師最澄が作ったと伝わる六つのお地蔵さんがいらっしゃいます。六体のお地蔵さんは、伝教大師最澄が日本全国の六か所の聖地に宝塔を建立した際に作られたと言われ、その後、第3代天台座主・円仁が徳を授けるために叡山山麓を通る辻々に置いたとされています。
昔から「さかもとの六地蔵さんめぐり」と呼ばれ、この地方の一つの行事として広く行われていたそうですが、山津波や宅地開発などで、その六体のお地蔵さんは、いつしかどこにあるかわからなくなったそうです。
今回は、その六体のお地蔵さんを見つけ出し、坂本のお地蔵さんに関する書籍「お地蔵さんの里」も発行されている、木津和子さんに六地蔵をご案内していただきながら坂本の街の魅力を感じていただけたらと思います。
「阿波羅屋(あばらや)地蔵」(坂本7丁目)は、JR比叡山坂本駅から国道161号線を雄琴方面に約700m、平和堂坂本店の北側にあります。お地蔵さんの前には東屋があり、取材に訪れた時にも数人のご婦人たちがお話しをされていました。聞くところによると、誰が決めたわけではないけれども、お花を持ってくる人、草むしりをする人と自然と役割が決まっているそうです。スーパーマーケットの近くということもあり、お買い物の行き帰りにここでのお話しを楽しみにしている方もいるかも知れません。「阿波羅屋地蔵」さんもきっとみなさんのお話しを聞いて楽しんでいることでしょう。そんなふうに感じられる温かな場所です。「あばらや」とは、大日如来のご真言のうちの「あらはしやな」というのが、いつの間にかこのように呼ばれるようになったというのが由来です。 (「「お地蔵さんの里」と呼ばれる坂本の町 先祖代々から継承 …」より)]
カメラ北北東方向祠に阿波羅屋地蔵尊があります。