マーカーはあじろぎの道です。
あじろぎの道
[あじろぎの道は、北は平等院堤から宇治川の左岸に沿って観光センターの前を通り、塔の島入口の喜撰橋前にいたる道のことで、北の堤から左岸に行く分岐点と喜撰橋前に碑が立っています。右岸の「さわらびの道」、左岸の「あじろぎの道」は、ともに平成3年「源氏物語散策の道」の事業によって整備されました。 (「あまがせ倶楽部【見どころ情報】|宇治市|あじろぎの道】|あまがせ倶楽」より)]
[網代木のこと
秋から冬にかけて、琵琶湖で生まれた鮎の稚魚「氷魚(ヒオ)」は、宇治川を下って大阪湾に至ります。氷魚は、供御される朝貢品でありました。その氷魚を獲る漁法を、「網代(アジロ)」といい、「あみしろ」という意味です。漁網の代わりに、川瀬に竹や木を編んだものをV字型に立ててその端に簀(ス)をあてて魚をとるのです。杭などを網代木(アジロギ)と呼びました。
古来より宇治の網代木は、川風、川霧、筒車(水車)、柴舟とともに、宇治の風物詩の一つで宇治の名所の歌枕となっていました。和歌や物語、日記にも読み込まれ、石山寺縁起絵巻や平等院扉絵にも描かれています。わざわざ見物するために宇治を訪れる人もあったととも言われているのです。
平等院の扉絵には、阿弥陀如来と諸菩薩たちが死者の魂を迎えにくる来迎図が描かれています。その来迎図は、堂の回りの北面に春、正面に夏、南面に秋、背面に冬と、四季が配分されている倭絵の四季絵の上に描かれているのです。その秋の題材が、宇治の網代木なのです。 (「その3 宇治の網代木 – 浮島十三重の石塔(重要文化財)」より)]
あじろぎの道西端部・カメラ位置は平等院堤で、カメラ方向右にあじろぎの道碑があります。
あじろぎの道東端部・喜撰橋前のカメラで、喜撰橋手前にあじろぎの道碑があります。