マーカーは鹿島紋章工芸です。
鹿島紋章工芸
[平安時代に生まれたとされる家紋文化は、戦国時代には武家を中心にすっかり定着していました。最近では自分の家の家紋を知らない方もいらっしゃいますが、実際にはほとんどすべての家に家紋が存在しています。家紋は着物をはじめ、赤ん坊の産着や嫁入り道具、ちょっとした小物にもあしらわれ、活用されてきました。その家紋を、手仕事で着物に描いたものが手描き家紋であり、この工程を担当するのが紋章工芸・紋上絵師です。
職人だった父親の姿を見て育った鹿島さんは、高校を卒業すると自然に職人の道に進まれたそうです。生地は表面の凹凸が激しく、ひたすら均一な線を引く練習を重ね、円を描くだけで3年かかるということです。簡単な紋が5年。特に複雑なものになると習得までに10年。鹿島さんは紋上絵師のコンクールで6年連続で1位を獲得し、7回目の挑戦からは辞退されたそうです。
今後も紋章工芸がなくなることはないが、職人の数は今よりもずっと減ってき、紋上絵師の仕事を知る人も減っていくだろう、と考えられた鹿島さんは、最後に紋上絵師の仕事を多くの人に見てもらうための活動をはじめられました。工房に人を招いて、目の前で紋章を描くところを解説付きで見せて下さいます。 (「【職人インタビュー】ハートtoハート(伝統手描き家紋・鹿島紋章工芸)」より)]
カメラ北東方向が鹿島紋章工芸です。