マーカーは東海道/狼川です。
狼川
[狼川は、古名を老上(おいかみ)川または大亀(おおかめ)川とも『東関紀行』に記されています。この川の源は、上田上(かみたなかみ)村で、老上村大字南笠、老上村大字新浜を経て琵琶湖に注ぎます。
伝説 1 – 大亀川 和銅 8 年(715 年)に狼川に霊亀が出現し、雨が降って旱魃(かんばつ)から救われたといわれています。現在、治田(はるた)神社内に亀の石像と石碑があります。
伝説 2 – 老上川 地域名である老上郷(おいかみのごう)からきています。老上川は、昔は天井川で、あばれ川であったため、改修が、たびたび行われてきました。あばれ川という事から、狼川という名がついたと思われます。
こぼれ話 – 昔は、このあたりに狼が多数いて、いたずらをしたので、亀が退治したという言い伝えから「狼川」という名がついたという説もあります。
(南笠町 山本 幹雄) (「狼 川 – 草津市のまちづくり協議会」より)]
東海道本線 旧狼川隧道
[川であれば普通は「橋梁」ですが、狼川は河床の位置が周りの土地よりも高い「天井川」であったため、橋を架けるのではなく、川の下にトンネルが造られました。
現行線は普通に橋梁で川を渡るように改修されています。
現存しているのはかつての下り線用のもので、明治33年頃竣工のようです。
明治22年の開通時から使用されていた上り線用のトンネルは、電化された昭和31年頃に橋梁設置のために撤去されたみたいです。 (「旧東海道本線狼川隧道へ行ってきました – みんカラ」より)]
弁天池
[弁財天が祀られ、水を司る神を祀っています。
池には、中央に孤島があり、小さな社が祀ってあります。
水不足の年には雨乞いや豊年祈願の祭りを行った池であろうと思われます。
琵琶湖の竹生島にも弁財天を祀られています。弁財天の起源は、水の神であるので恵の雨を降らせ、豊穣をもたらす神として信仰されてきました。また、技芸運の神としても崇められています。
この池には、村百姓の娘「つゆ」と膳所藩や西国大名の飛脚御用を勤めていた江戸の日野屋重兵衛店の奉公人「喜助」との悲恋物語が語り継がれています。 (「詳細1|野路町内会(公式ホームページ)」より)]
広重画『東海道五十三次之内(行書東海道)草津』(wikipedia-photo)
この草津の絵図はどこなのかネット検索しましたが、私にはわからなかったので、大津と草津の境界付近で琵琶湖対岸に膳所城が見えたと思われる、天井川である狼川のこの場所に貼ってみました。
「国立国会図書館デジタルコレクション – 東海道絵図」 – 「東海道絵図. 巻第十 土山ヨリ京マデ」(コマ番号17/26)
大かめ川が狼川で、その右に描かれる池は弁天池になります。
「東海道本線 旧狼川隧道 – Google Map 画像リンク」
カメラ位置は東海道狼川架かる橋です。
現存しているかつての下り線用のトンネル、トンネル上が狼川になります。