マーカーはウワナリ塚古墳です。
ウワナリ塚古墳
[石上町に所在する全長約128メートルの前方後円墳で、石上大塚古墳と並ぶように築かれています。後円部には花崗岩の巨石で築いた長さ約10.4メートルの横穴式石室が残っており、現在も南向きに開口しています。6世紀代に築造された古墳時代後期の古墳です。 (「ウワナリ塚古墳/天理市ホームページ」より)]
[名阪国道、天理東インターの側道を西へ約300m進むと高架下から南へ延びる道と交わります。この道を南へ進み、50m程先で左へ折れます。この道は果樹園(ぶどう畑)に向かっているのですが、ぶどう畑の高い所がウワナリ塚古墳の前方部となっています。その奥でこんもりしている雑木林は後円部にあたります。
石上神宮から延びる山の辺の道(北)コースが石上大塚古墳の北東隅で西に直角に曲がりますが、この東側が古墳の前方部にあたります。古墳の周囲は雑木林と果樹園(ぶどう畑)になっています。
全長約128m、後円部径約68m、後円部の高さ約16mを測る前方後円墳です。後円部には花崗岩の巨石で築いた、長さ10.35mの横穴式石室が残っています。
調査が行われておらず、築造時期は不明ですが、墳丘の形態や石室の構造から、石上大塚古墳に先行する6世紀中頃から後半(古墳時代後期中頃から後半)の時期が考えられています。
参考文献:奈良県立橿原考古学研究所編 2001 「大和前方後円墳集成」
前方部が果樹園になっているので一見、円墳のような印象を受けます。横穴式石室は壊れておらず、石室内に土砂が入り込んでいますが、しっかりとした造りを見ることができます。ただし、あまり人の通らない所ですので、地理に詳しい方と同行されることをお勧めします。 (「案内スポット・ウワナリ塚古墳」より)]