笹鉾山古墳

マーカーは笹鉾山古墳(稲荷神社)です。

笹鉾山古墳
[笹鉾山古墳(1号墳)は、田原本町八尾字山本に所在する東向きの前方後円墳である。全長88メートルの2重周濠をもつ6世紀前半の古墳である。墳頂には稲荷神社が祀られ前方部に向かって参道が伸びている。主体部は明らかでないが、墳丘には埴輪が樹立されていた。
1号墳の北側28メートルに直径約19.5メートルの円墳(2号墳)が存在する。2号墳の周濠からは、ほぼ完全に復元できる馬子と飾り馬のセットが2組出土している。馬子の1体の顔面には入れ墨を表現する線刻がみられる。このほか、蓋形埴輪(きぬがさがたはにわ)・円筒埴輪朝顔形埴輪・笠形木製品などが出土している。
出土した埴輪の一部は、唐古・鍵考古学ミュージアムに展示されている。  (「古墳 – 笹鉾山古墳/田原本町」より)]

[笹鉾山2号墳は、田原本町大字八尾、現在の磯城消防署から黒田方面に向かう県道の近鉄線踏切の少し手前南側に存在した6世紀前半の古墳です。現在は墳丘が削られ、水田と用水路になっており、その面影はありません。
平成6年、用水路改修工事に伴い発掘調査を実施し、水田・水路下に埋没した古墳を見つけました。古墳は、周囲に幅約3メートルの周濠(しゅうごう)を巡らした直径24メートルの円墳で、その周濠の一部を調査しました。この周濠から今回指定された人物埴輪(はにわ)や馬形埴輪、円筒埴輪、木製品、土器類が出土しました。 これら指定品の注目される点を簡単に紹介します。
1つ目は、このような規模の小さな円墳においても人物埴輪や馬形埴輪、木製品が多数出土したことで、6世紀前半の古墳がどのように飾られていたのかということが判明した点です。
2つ目は、残存状態が良好な(復元部分が少ない)ことです。特に馬形埴輪の頭部・胴部・脚部・尻尾(しっぽ)は全部位が残っており、西日本ではこのような埴輪はほとんどありません。馬は馬具が装備された「飾り馬」で、馬具の装着状況、たてがみや尻尾の結い方など写実的に表現されており、実物の馬具がどのように装備・装飾されていたのかは、これにより判明します。
3つ目は、人物埴輪です。顔面は入れ墨(ずみ)を表した翼状の線刻、髪は左右と後ろに束ねた角髪(みずら)が表現されており、当時の習俗がよく分かります。さらに注目されるのは、これら人物埴輪のポーズが、左手を挙げ右手を下げる点です。挙げた左手の手のひらには、手綱(たづな)を表す粘土紐を握っているものや、腰帯表現の凸帯直下に鎌を表現したと考えられるL字形の粘土が貼り付けられているものもあり、これら人物埴輪がまさに「馬牽き(うまひき)」であることを示す要素がこれら表現で推測できる点が注目されます。
また、人物埴輪の表現だけでなく、これら人物埴輪がその出土状態からも馬形埴輪とセットになることが明らかとなっている点も重要です。
このように馬牽きの髪型や服装と装備、飾り馬の馬具の装着状況、馬牽きと馬という組み合わせなど、古墳時代の習俗が忠実に表現されている点において、きわめて資料価値が高いということです。  (「笹鉾山2号墳出土品一括/田原本町」より)]

稲荷神社 – Google Map 画像リンク

カメラ西方向が笹鉾山古墳(1号墳)の墳頂にある稲荷神社参道です。