西宮御前濱の桜鯛

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西宮御前濱の桜鯛
[西宮の桜鯛漁は昔から有名で、『摂津名所図会』では、西宮の沖で獲れる鯛を名物として扱っている。桜鯛とは産卵直前の子持ちの鯛のことで、一年を通して最も美味だと言われていた。また、絵にあるように網を使わずに鯛を釣り上げるため、記事には「網にて漁したるは次ぎにして釣にかかりたる魚は至って美味なり」(網で獲った魚より釣った魚の方がはるかにおいしい)と記されている。「西宮神社の前の海で獲れた魚」を意味する「御前の魚」(おまえのうお)という言葉も残り、現在でも瀬戸内海で獲れた魚は「前のもん」と言われ、他からの魚と区別して扱われている。有名な西宮神社には、鯛を持つ神様として知られる恵比寿様が祀られているため、大坂辺りでは縁起が良く、鮮度も良いとして珍重されたのであろう。
西宮は桜鯛漁のほか、『日本山海名産図会』に春の頃だけ行われる白魚漁の様子が紹介されている。  (「名所めぐり:西宮の桜鯛漁 | 兵庫県立歴史博物館」より)]

摂津名所図会. [前,後編] / 秋里籬嶌 著述 ; 竹原春朝斎 図画」-「9巻20・西宮御前濱の桜鯛

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