明神男坂・女坂

明神男坂
[神田神社の境内にある明神会館のわきから、東に下る石段の坂です。天保の頃、最初に作られたと伝えられています。「明神石坂」の別名もあります。   (「千代田区観光協会 – 明神男坂(みょうじんおとこざか)明神石坂(いしざか)」より)]
 
明神女坂
[神田神社社務所裏を南に20mほど行って突き当たった所から、左の方に下る石段の坂です。ちょうど、明神男坂から60mほど南に平行しています。このほか神田神社の周囲には、表参道・裏参道の坂、神門前から西に下る坂、隣接する宮本公園の北と西の坂などがあります。   (「千代田区観光協会 – 明神女坂(みょうじんおんなざか) 」より)] 

[【明神男坂の始まり】
神田明神境内の明神男坂案内板には『天保年間(1831年-1844年)の初年、神田の町火消である「い」「よ」「は」「萬」の四組が神田明神へ石坂を奉納した。』と『神田文化史』(1935年/昭和10年)を引用して記されている。
このことから明神男坂は江戸後期に建造されたと思われがちであるが、『新板江戸大絵図(寛文五枚図)』(1670年/寛文10年)には現在の明神男坂の場所に神田明神から東側へ向かって坂を示す線が地図上に書かれているため、寛文年間(1661年-1671年)には既に境内と東側を結ぶ坂が存在していたことが証明できる。その後の江戸地図にも坂の存在の表記が示されており、町火消が神田明神へ奉納した石坂とは現在の明神男坂の場所にあった既存の石坂を「明神石坂」として整備したものと推測できる。
【明神女坂の始まり】
江戸時代、明神男坂が現在の名称ではなく単に明神石坂と呼ばれていたのは対となる女坂が存在していなかったことが理由に挙げられ、地図上にも石坂以外の坂の存在は無かった。女坂という名称が初めて登場するのは明治に入ってからである。
東京府の歴史・人口・地理・地勢などを記した全120巻からなる『東京府志料』(1872年-1874年/明治4・5年-明治7年)に初めて「男坂」「女坂」の場所と名称が記されている。女坂は石坂で神田明神の北東側、現在の裏参道に近い昌平橋通り側へ向かう場所に造られていた。
【明神男坂と明神女坂まとめ 現在とその関係】
明神男坂の長さは約35メートル、高低差は約5メートルで斜度は平均8度前後の石段である。昭和後期までは荒い石段で手すりの基礎も石で造られていた。現在は補修が済んでおり、整った石段となっている。近年は「アキハバラ電脳組 2011年の夏休み」(1999年上映)や「ラブライブ!」(2013年第1期/2014年第2期放送)などにも登場しており、舞台となった場所を巡る所謂聖地巡礼の場所として知られている。
明神女坂は明治時代の場所とは異なり、明神女坂から神田明神境内では約20メートル南側、石段を降りた場所からは約60メートル南側の場所に位置する長さ約25メートル、高低差約6メートルで斜度は約14度前後の石段である。
参道や登山道において男坂・女坂と名付けられた坂は日本各地に数多くあるが男坂は急な勾配、女坂は緩い勾配が一般的であるが明神男坂・明神女坂は異なり、斜度は明神女坂の方が強い。これは明治時代の女坂の名残であり、北東側にあり廃道となった緩い勾配の女坂の名が新たに築かれた坂である現在の明神女坂に引き継がれたためである。そのため通常とは異なる男坂より急な勾配の女坂が存在している。  (「「神田明神 明神男坂と明神女坂の歴史」 : 秋葉原歴史記事 .」より)]

国立国会図書館デジタルコレクション – 新板江戸外絵図. 東ハ浅草、北ハ染井、西ハ小石川」(絵図下中央付近に明神(神田明神)が描かれています。その右に明神坂が描かれています。)

江戸名所図会の右下・裏門に男坂が描かれています。

日文研所蔵地図 – 内題)東京府武蔵国神田区駿河台及本郷区湯嶋近傍(五千分一東京図測量原図のうち)明治16(1883)」(絵図中央右に神田大神が描かれています。その右下に明神石坂が描かれています。)

今昔マップ on the web:時系列地形図閲覧サイト|埼玉大学教育学部  谷 謙二(人文地理学研究室) – 首都圏編」で明治期以降の新旧の地形図を切り替えながら表示することができます。1965~1968年地図・東京医科歯科大学右の鳥居が神田明神で、その右下に明神男坂、その下に女坂が描かれています。

マーカーは明神男坂の坂上です。

明神男坂 – Google Map 画像リンク」「明神女坂 – Google Map 画像リンク

明神男坂上・カメラ東方向が明神男坂で、坂先端に標識が設置されています。

明神男坂下・カメラ西北西方向が明神男坂です。

明神女坂上・カメラ南東方向が明神女坂です。

明神女坂下・カメラ西北西方向が明神女坂です。

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