[池上本門寺の表参道九十六段の石段坂。石段は、慶長(けいちょう)年間(1596年から1615年)に加藤清正(かとうきよまさ)(注釈1)が寄進したものと伝えられています。『法華経(ほけきょう)』宝塔品(ほうとうぼん)(注釈2)の偈文(げぶん)(注釈3)九十六文字にちなんで石段を九十六段とし、偈文の文頭の文字をとって坂名としたものです。ところで、この本門寺は、弘安五年(1282年)10月13日、日蓮がこの地の領主池上宗仲(むねなか)の邸で入滅した後、宗仲が邸地を寄進して建立(こんりゅう)されたと伝えられています。関東有数の巨刹(きょさつ)(注釈4)です。
(注釈1)加藤清正 安土桃山時代から江戸時代前期の武将(1562年から1611年)
(注釈2)法華経宝塔品 日蓮が最も重んじた教典である法華経の宝塔の章
(注釈3)偈文 仏の功徳などを賛美する詩。四句からなる
(注釈4)巨刹 大きな寺院 (「大田区ホームページ:此経難持坂」より)]
絵図下中央に此経難持坂、その右に女坂が描かれています。
「江戸名所図会. 巻之1-7 / 斎藤長秋 編輯 ; 長谷川雪旦 画図」・「本門寺其二」(4-49)[左ページに此経難持坂が描かれています。]
マーカーは池上本門寺前です。
カメラ北方向が池上本門寺山門前で、門奥が此経難持坂で、その右に女坂があります。
此経難持坂・女坂の坂下で、正面が此経難持坂で、右側階段が女坂です。
此経難持坂上・カメラ南方向が此経難持坂です。坂左に此経難持坂の標柱があります。
此経難持坂の360citiesです。