[文京区弥生2丁目18番と19番の間を、やや曲がりながら西に上る階段。
長さ:40段
傾斜:やや急
形態:途中で折れ曲がる階段
上りと下りで段数が異なることから「お化け階段」として知られる坂道です。かつては幅が狭く、薄暗い道でしたが、拡幅工事が行われ、手すりもついて、きれいな階段に整備されました。とはいえ、階段途中で折れ曲がった先が見通せなかったり、階段の一部が上り途中で行き止まりになってしまったりと、独特のミステリアスな雰囲気が今も漂っています。 (「文京区 お化け階段」より)]
2項道路
[2項道路は「42条2項道路」とも呼ばれる。都市計画区域および準都市計画区域内にある、幅員4メートル未満の道のうち、特定行政庁の指定したものを建築基準法上の道路とみなす処置がとられる。
建築基準法では、(原則)建物の敷地は幅員4メートル以上の道路に接している必要があり、その要件を満たさないと建築は認められない(接道義務)。しかし、古くからある既成市街地では4メートル未満の道が多いため、沿道の建物がほとんど既存不適格となり、建替え不可(建築確認が下りない)となってしまう。2項道路は、(原則)道路の中心線から水平距離2メートル後退(セットバック)した線を道路の境界線とみなすことによって、建替えを認めることにした緩和規定である。 (wikipedia・2項道路より)]
マーカーはおばけ階段です。
「国立国会図書館デジタルコレクション – 〔江戸切絵図〕. 本郷湯島絵図」(絵図中央右下、水戸殿中屋敷の右下に霊雲寺下と描かれています。霊雲寺下は妙極院のことで、妙極院は湯島霊雲寺塔頭で、霊雲寺開山浄厳和尚が当地に元禄11年(1698)創建したとされます。そこの、右上に明治25年(1892)高林レンズ工場が建てられ、そこの西側に異人坂があることになります。その右方向小役人同の右端付近がおばけ階段が設置される場所になると思います。)
「国立国会図書館デジタルコレクション – 江戸絵図. 3号」(コマ番号2/6・絵図中央に水戸殿中屋敷が描かれ、その中央右に妙極院が描かれています。妙極院の左下方向の道が異人坂になると思われます。その左下、祢宜屋敷の右上道付近がおばけ階段が設置される場所になると思います。)
「国立国会図書館デジタルコレクション – 御府内場末往還其外沿革圖書. [33]貮拾壹元」(コマ番号2/7・水戸殿中屋敷左下に霊雲寺社中妙極院が描かれています。その右方向、谷中片町の左道上方向が異人坂と思われます。その右方向、神主伊吹左京左の岡室乾一郎屋敷左辺りがおばけ階段が設置される場所になると思います。)
カメラ南東方向がおばけ階段です。
おばけ階段下からのカメラです。階段上部で狭くなっています。これは「2項道路」に基ずく変更で、当初は手すりのある階段の手すり部分まででしたが、左側の建物改築により左側階段が増設され、その後右側の建物改築により、右側階段が増幅され手すりが付いたものと思われます。
カメラ東北東方向先がおばけ階段です。