[富士見坂(ふじみざか)
大塚2丁目と5丁目の間
坂上からよく富士山が見えたので、この名がある。高台から富士山が眺められたのは、江戸時代の町の特色で、区内には同名の坂が他に二ヶ所ある。坂上の三角点は、標高28.9mで区内の幹線道路では最高地点となっている。むかしは、せまくて急な坂道であった。大正13年(1924)10月に、旧大塚仲町(現・大塚三丁目交差点)から護国寺前まで電車が開通した時、整備されて坂はゆるやかになり、道幅も広くなった。また、この坂は、多くの文人に愛され、歌や随筆にとりあげられている。
とりかごをてにとりさげてもわがとりかひにゆくおほつかなかまち
会津八一(1881-1956)
この道を行きつつ見やる谷越えて蒼くもけぶる護国寺の屋根
窪田空穂(1877-1967)
-郷土愛をはぐくむ文化財-
文京区教育委員会
平成14年3月 (「富士見坂(文京区大塚)- モニュメント」より)]
「国立国会図書館デジタルコレクション – 〔江戸切絵図〕. 音羽絵図」(絵図四つ切右上・護国寺前、東青柳町右に富士見坂が描かれています。)
マーカーは富士見坂の坂上です。
富士見坂上・カメラ西南西方向が富士見坂です。
富士見坂下・カメラ東方向が富士見坂で、カメラ左方向電柱左に案内板があります。