[暗闇坂(くらやみざか)は東京都港区麻布十番二丁目から元麻布三丁目方面に上る坂。別名くらがり坂、また元の地名(麻布宮村町)から宮村坂とも言われた。かつては「暗坂」とも表記されていた。
名前の由来は、昼間でも暗いほど鬱蒼と樹木が茂り、狭い坂道に覆いかぶさっていたからといわれる。暗く見通しの悪い急な坂道のためか、妖怪、幽霊が出没するなどといった伝説が生み出された。実際に追い剥ぎなどが現われる物騒なところであった。同様な命名として幽霊坂という坂も多い。
坂はかなりの急勾配で、下から見て右側が高い崖になっていて、かつては木々が覆いかぶさるように茂っていたが、現在は木が少なくなり昔日の面影はない。中腹の(坂の下から見て)左側にオーストリア大使館が建っている。さらに上ってゆくと道は大きく左に曲がる。
坂の上には一本松と呼ばれる松の木がある(冠の松ともいう)。この松は明治以後二度植え替えられているが、『江戸名所図会』にも麻布一本松として紹介されている。一本松の交差点は暗闇坂、一本松坂、大黒坂、狸坂と四つの坂の合流点となっている。
麻布暗闇坂・wikipedia-photo、麻布暗闇坂の標識・wikipedia-photo (wikipedia・暗闇坂より)]
[樹木が暗いほどおい茂っていた坂であったという。以前の宮村(町)を通るため宮村坂ともいった。 (「港区公式ホームページ/暗闇坂」より)]
「国立国会図書館デジタルコレクション – 〔江戸切絵図〕. 麻布絵図」(絵図中央付近・増上寺隠居屋敷上にクラヤミサカと描かれています。)
「国際日本文化研究センター – (内題)東京府武蔵国麻布区永坂町及坂下町近傍(五千分一東京図測量原図のうち)(明治16・1883年)」(地図四つ切左下・宮下町下、御化坂と記述されている道が暗闇坂になります。)
マーカーは暗闇坂の坂上です。
暗闇坂上・カメラ北北西方向が暗闇坂で、坂左に標識があります。
暗闇坂下・カメラ南西方向が暗闇坂で、坂左に標識があります。