[坂道の標識は設置されていません。横関英一『江戸の坂東京の坂』(昭和45年刊)は、この坂について、
『稲荷坂 港区麻布我善坊町、我善坊谷より麻布六本木一丁目(旧市兵衛町)へ上る坂』
と説明しています(麻布我善坊町は旧町名)。
稲荷坂という名称の由来については、岡崎清記『今昔東京の坂』は、
『坂名は、近くにあった稲荷の祠によるものであろうか。「江戸切絵図」(尾張屋版)にもこの坂が見える。』
と書いており、不明のようです。別名の「我善坊谷坂」の由来は、坂下の谷の名前に由来するものと考えられます。 (「稲荷坂[我善坊谷坂](港区麻布台) 」より)]
「国際日本文化研究センター – (内題)東京府武蔵国麻布区市兵衛町近傍(五千分一東京図測量原図のうち)(明治16・1883年)」(地図四つ切右下・梨本宮邸から我善坊谷坂に下る道が稲荷坂になります。)
「麻布台再開発で見られなくなる東京の風景!我善坊谷坂と落合坂 …」
「我善坊谷坂 (NO.95) 、落合坂 (NO.64)、行合坂 – livedoor」
「国立国会図書館デジタルコレクション – 〔江戸切絵図〕. 赤坂絵図」(絵図右下端に我善坊谷坂が描かれています。)
「国立国会図書館デジタルコレクション – 〔江戸切絵図〕. 芝愛宕下絵図」(絵図中央左端に我善坊谷坂が描かれています。)
マーカーは稲荷坂の坂上です。
(2018年2月画像)稲荷坂上・カメラ東南東方向・右に降りる道が稲荷坂で、三年坂に向かう坂です。